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ベジファーストとカーボラスト

『食べ順ダイエット』はもはや糖尿病患者さんだけでなく多くの一般市民のコンセンサスを得た方法になりました。「同じものを食べるとしたら、最初にごはんを食べるのではなく、最初に野菜から食べて最後にごはんという順にした方が食後高血糖にならない」というもの。人間ドックの説明をしていても、実行している人はかなり多いです。

で、この方法について、ロカボ推進派で有名な山田悟先生の連載記事がMedical Tribuneに出ておりました。

食べ順ダイエットの要諦は野菜にあらず~「べジ・ファースト」でなく「カーボ・ラスト」

簡単に云えば、”食べ順ダイエット”の極意は、べジ・ファースト(野菜を最初に食べるの意)ではなく、カーボ・ラスト(糖質を最後に食べるの意)であるということを欧米においても示された、ということを書いています。だから、「最初に野菜を食べる」というのではなく、「炭水化物は最後にする」ということを強調してほしいというわけです。そりゃそうだ。「野菜が先ならいいとばかりにサラダを追加して免罪符のように食べる人がいるけれど、そんなのただの『食い過ぎ』ですからね」とわたしが云っていることを実証しただけ。というか、もともと大阪府立大から提唱された時点からそう云っているのに、いつのまにか野菜先(ベジファースト)だけが一人歩きしてしまった、これもマスコミの責任でしょうか。

山田先生の記事に中にあった『食物の選択余地が少ない東日本大震災の避難者などに対する血糖管理法というのはとても参考になるいいテキストだと思います。

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