アイコス神話崩壊
”iQOSの蒸気に曝露したラットの血管内皮機能は、一般的な紙巻きたばこの煙に曝露したラットと同程度に低下していた”というデータの『一般的な紙巻きたばこ』というのがマールボロ。マールボロとは、またかなり強烈な紙巻きたばこを選んだものだ。「たばこ葉を摂氏600度で燃やす通常の紙巻きたばこは有害物質を含んだ煙を発生させるが、摂氏350度で加熱するiQOSではニコチンが含まれた蒸気は生じるが煙は出ないため、従来の紙巻きたばこよりも安全」というのがフィリップモリス社の云い分なのですが、それを真っ向から否定するデータをアメリカの大学が出したことはものすごく意義が大きいのではないかと思います。
もはや、アイコスに居場所はありません。肺がんに関連するタールはカットされるとしても、そのほかの化学物質は何ら変わりません。このデータはニコチンの影響ではないだろう、と結論付けています。「具体的にどの化学物質が問題なのかははっきりと分かっていないが、最大の問題はニコチンではないとみている」、「独立した適切な研究に基づいて判断することが最も重要であり、事実による裏付けがないにもかかわらず従来のたばこよりも害が少ないと謳うべきではない」・・・アイコス包囲網はとにかく厳しそうです。
わたしの友人に禁煙外来受診中に主治医のアドバイスを求めることなく「うつ病になりそうなので止めた」と云い、その後アイコスに転向した人がいます。「アイコスならタバコじゃないから」とこれ見よがしにスパスパやっていた彼。最近胸部症状が出てきたそうですが、それでも「アイコスは大丈夫」と云い張っていました。彼は、きっと近い将来に心筋梗塞になって突然死するパターンでしょう。アイコスに明日はない・・・止めるための過渡期の人生経験としてしか生きる道はない・・・そう思いますよ。
ところが、昨日の朝、大手テレビ局の番組を見ていたら「加熱式たばこは健康被害も少ないし煙も出なくて周りにも影響を与えないから各企業が開発に努めているというのに、これにも課税するのはおかしいのではないか」とコメントし、何故課税されるのかという質問に「第三のビールと同じで、取れるところから取れということでしょうね」と答えた某氏。「こいつら、バカばっかり!」と叫んでスイッチを切りましたが、このテレビ局がこれからバッシング受けるのは必至でしょう。
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