コピペ
先日テレビを見ていたら、「東大生の75%がレポートでコピペしている」という話をしていました。「東大生なのに」というインパクトを与えたいのでしょうが、まあコピペもセンスだから、継ぎ接ぎをきちんとできるのはアタマの良い証拠なのかもしれません・・・”きちんとできる”ならね。
ワタシも最近はコピペする機会が増えました。このブログでも面倒くさければすぐにコピペで1回分ごまかしたりすることは茶飯事。記憶力と語彙力が低下してきた昨今、自分のコトバで書こうとすると当を得たコトバが浮かばなくて自信がないのです。以前は、パソコンの画面を前にして紙にきちんと書き写してネタ帳を作ったりしながら、同じ継ぎ接ぎでも一回必ず文章構成を考えていたものですが、このコピペという作業が当たり前になると、単語の一つ一つを吟味したり接続語がこのままでいいのか考えたりすることがほとんどなくなった気がします。そんな文章だから、数ヶ月後に自分の書いた文章を読んでも「オレがホントにこんなこと書いたのか?」と驚いてしまう(まあ実際、自分の文章じゃないのだから当たり前ですが)。たしかにアタマを使っていない・・・「バカになったなあ」と実感する今日この頃です。
わたしが依頼される文章校正や記事内容チェックでいつも感じること(特に最近多くなった気がする)は、コピペで育ってきた若い世代の文章は総じて文章を理解していないということ。内容は合っていても(間違っていることも多い気はするが)つなぎ合わせる段階で起承転結になっていない。継ぎ接ぎするとしても文章全体の構成と何を伝えたいのかを自分のアタマでしっかり固めていないと、文章として成立しないということが、たぶん分かっていないのだと思います。『正しいこと』と『正しいこと』を繋ぐ時に接着方法を間違うと、できあがったものは『正しいこと』ではなくなる、というか、正しい、正しくないなどのレベルではない、意味のない文字の山になるということが分かっていないのです。もっとも、彼らがコピペする元の文章そのものがこれまた内容のないコピペ文だったりするからスカスカの内容でも致し方ないのかもしれませんが・・・。
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