霊長類と尿酸
ほ乳類の中で霊長類だけが高尿酸血症を有する。その理由は尿酸を分解する尿酸酸化酵素が霊長類には欠如しているから。その理由は尿酸が持っている抗酸化作用を必要としているから。
CareNetに掲載された『尿酸こぼれ話~人類の進化と尿酸』のお話。
尿酸が抗酸化作用を有する重要な物質であると云うことを、わたしは低尿酸血症の概念が出てきて初めて知りましたが、激しい運動などで生じる酸化物質を中和させる作用がある尿酸は、霊長類にとってはなくては困るものだそうです。ところが皮肉なことにそのために社会環境や食べものの影響で高尿酸血症が生じて痛風や動脈硬化の原因になるようになったそうです。でもわたしは、最近の霊長類(ニンゲン)に高尿酸血症が増えている理由は、世の中に酸化ストレスが増える一方だからそれに対抗するために理屈抜きで体内に多く蓄積させるようになっているのではないかと解釈していますが、どうでしょうか、室原先生?
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