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フラリーマン(前)

先日、朝のテレビ番組で『フラリーマン』とやらの街頭インタビューがあっていました。『フラリーマン』とはオトコがブラジャーすること? あれは”ブラリーマン”か(笑) 働き方改革の煽りを受けて早々に定刻で会社を追い出されるものの、そのまま家にも帰れずに街をフラフラ彷徨っているサラリーマンのことをそう呼ぶらしいです。「帰っても家に居場所がない」「帰ったら妻に指図される」などなど。まあ理由はわかるけれど、それで大の大人が2時間も独りでベンチに座ってコップ酒飲んでたり、ゲームセンターに入り浸っているのでは、あまりに寂しい。

そういえば、医者の世界も変わりました。若い頃は、夜7時、8時より前に帰ろうものなら「お前はやる気があるのか?」「給料泥棒か!」と叱られていました。産業医研修に出るために5時前に帰っているわたしを見つけた某病院幹部が「あいつはもう帰っている、けしからん!」と堕落者のレッテルを貼ったのがわたしをアウトローにした最大の原因だといまだに思っているわたしです(笑) そんな時代もあったのに、今や「できるだけ早くタイムカードを切ってさっさと帰れ!」といわれます。7時より前に帰路につくと「こんなに早くに帰っても本当に大丈夫なのかな」と不安になったりする人も少なくないだろうと思います。まあ、建前はそうだけど、「タイムカードさえ切ってしまえばその後に自分の意志で残る分には自己責任だから・・・」という言外のコトバが隠れていることは百も承知ですが。帰りたくても重要な会議や会合が詰め込まれて帰れない重役たちや、従業員を定刻で帰すためにその分まで残業を余儀なくされてうつ病や重病に陥る中間管理職もたくさんいるのですから、早く帰らせてもらえる連中(わたしもその中のひとり)は、もっとありがた味を深く噛みしめて与えられた時間を有効利用しましょうよ。 (続く)

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