義母からの苦言
「あんたに会ったら云おうと思ってたのよ」
先日、義理の叔母(義母の妹)がわたしの勤務する病院で手術を受けました。手術の日に義母は病室で付き添いをしていましたが、そこにやってきた看護師さんが大きなマスクをしたままで何かを早口で云って去って行ったのだそうです。「ダメよ、あれでは何云ったかさっぱりわからんかったよ!」と思ったのだとか。
わかってますよ、そんなこと。それはもう何年も前に機関誌のコラムに『マスク小僧たち』という題名で書いたやつですよ。もっとも、看護婦さんのマスクはやむを得ない。例年にないインフルエンザの猛威のために、職場では自分が感染していなくても可能な限りマスクをすることを義務づけられています。叔母の見舞いに行こうとしたわたしたち夫婦が二親等以内の身内ではなかったから、という理由で病室にも上げてもらえなかったくらいの厳戒態勢を敷いている病院なのですから。
でも、義母が云うように、理由が何であれ云っていることが他人に伝えられなければ意味がないということを、プロであるならばもっと厳粛に捉えなければならないと思います。ただ・・・お義母さん、わたしに云ってもダメです。わたしが彼女たちに注意する機会は全くありません。たぶん、当の本人は全然気づいていないはずです。その場で注意するのは角が立つし偏屈婆と思われるのはイヤ!というのだったら、せめてご意見箱に書いて投書してしてくださいよ。
ま、似たような現場で働く皆さん、肝に銘じてください。若いヒトにはピンと来ないかもしれませんが、多くの患者さんや家族は、分かったふりをしていても全然理解していません。聞き流しているというより、聞き取っていません。重要なことではないのならいいですが、重要なことを話して「わたしはちゃんと云ったのに」と思わないようにしましょうね。わたしも注意しなければ・・・。
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