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肥満はサバイバル

肥満遺伝リスクを考慮した肥満治療

先日、CareNetに静岡県立総合病院の島田俊夫先生が「肥満は過食が大きな要因の1つではあるが、体質によって太りやすい人、太りにくい人がいることも周知の事実である。BMJ誌の2018年1月10日号に掲載された米国テューレン大学のTiange Wang氏らによる論文は、肥満と遺伝リスクとの関連性ならびに健康食順守による肥満治療効果を併せ検証した興味深い研究」だとして、解説文を書いていました。「肥満遺伝リスクが高く肥満の遺伝素因が強いほど、過食が肥満により大きな影響を及ぼすことが本研究により明らかになった」から「遺伝リスクの重要性を意識しながら肥満治療を心掛けることが、治療成功のカギを握るのではないか」という。

つまり、肥満体質の遺伝子を持つ人間は、普通に食っても太るようにできているから、単なる食事管理の理論だけでないものをしっかり加味して指導すべきである、とのことだろうと思います。

でもね、私は子どもの頃から超肥満児であり、健康優良児の時期もあり、今より20キロ近く太っていた頃もあり、10キロ単位で7、8回ダイエットをして来た人間だから分かりますけどね、それ、一筋縄ではいきませんよ。 肥満の遺伝因子のあるヒトは食うのが好きだから、「食う量を減らす」と云うことがそもそも苦手なわけで、それができるようなら太りはしない。食わずとも生きていける遺伝子だけど、食った方が飢餓には強い。食い込むことができるからこそ生き延びてきたわけだから、「あんたは食わんでも生きていけるから、食うな」と指導しても、できるはずがないのであります。

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