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疲れているんですよ。

安静時心電図で期外収縮(不整脈)が認められたり、いつになく血圧が高かったりしている時は、自律神経(交感神経)の高ぶりが起きていることを示しています。 「まあ、ちょっと疲れていることの証です」と説明すると、「あ、大丈夫です。わたしは全然疲れてはいませんから」と胸を張って即答する女性(なぜかこういう返事は男性より女性の方が多いというのがわたしの印象)がおります。

そうじゃないんです。あなたは疲れているんです。あなたのアタマは「疲れていない!」と云い張ろうとしていますが、カラダから「疲れました」とメッセージを出しているんです。「もう限界が近いです」と。部下のそういう体調不良に気づかないでイケイケドンドンのワンマン社長さんみたいなもので、そのままその部下が倒れて仕事に破綻が起きて、そこから経営不振に陥る状況に似ています。

「仕事を休め」とは云いません。「明日できることは今日しない」というココロとカラダの余裕を持ちましょう。しなきゃいけないことがあっても、とりあえず今夜は早めに床に就きましょう。それだけで、きっと自律神経の疲れは相当に癒やされること請け合いです。まあ、実感が伴わないから、「そんなこと必要ありません!」と突っぱねられるかもしれませんが(おそろしや)。

余談ですが、”期外収縮”を”危害収縮”、”不整脈”を”不正脈”と書くと思っているヒトが意外と多いのでびっくりしています。”期外収縮”とは、「危害が加わるような危険な脈」という意味ではなく、「本来の周期以外の予期せぬ時に脈が割り込んできて収縮する」という意味、"不整脈”は脈のリズムが整っていないという意味です。たしかに脚ブロックとか二段脈とか、脈自体には全く乱れのない不整脈もありますから。こんなやつは「不整」ではなくて「不正」なのかもしれませんがね。

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