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食塩過多による高血圧

食塩による昇圧は他の栄養素で相殺されず~栄養と血圧に関する国際共同研究INTERMAP

アメリカのNorthwestern Universityからの報告。『1996~99年に4カ国17集団の成人4,680例を対象に実施された栄養と血圧に関する国際共同研究INTERMAPのデータを解析。その結果、食事によるナトリウム(Na)摂取が血圧に及ぼす悪影響は、血圧にとって好ましい他の栄養素を摂取しても相殺されない可能性があるとHypertension(2018; 71: 631-637)に発表した』というもので、この4カ国は日本(4)、中国(3)、英国(2)、米国(8)のことです。

簡単に云えば、「どんだけ食塩リッチな食事をしても一緒に野菜バリバリ食っておけば大丈夫」という考えは大きな間違いだぞ!ということですかね。K(カリウム)が多いものを食べると細胞内で競合してNa(ナトリウム)が体外に排泄されるというのは有名な話ですが、今回の研究によると、もともと適正な尿中Na排泄量の人は『K摂取量の増加に伴いNaと血圧の関連が弱まった』けれども、Na排泄の過多な人(たくさんNaを摂取している人)ではK摂取量によるNaと血圧上昇の改善関係が少なかったというから、日頃からNaを大量摂取している人では、K摂取の追加は予想したほど高血圧の改善に寄与しないということです。

わたしは塩辛い食材が好きだけれど、最近は、昔から好きだった塩せんべいなどが露骨に塩分の味しかしなくなっている感じがして、昔ほど心躍らなくなってきました。舌(味覚)が拒否するようになってきたのでしょうか。野菜の方はますます素材の味が感じられるようになってきて嬉しい限り(もともと、ドレッシングや調味料はかけません)。

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