家族のこと~父のこと
息子だからかもしれないけれど、大好きな母に比べると、正直に云うと父は好きではなかった。おそらく、自分自身を見るような気がしたからだと、後になって気づきました。父は、母の死後独りの生活が続き、内縁の奥さん(彼が頑なに籍を入れなかったから)もいましたが、最後は独りで自宅の居間で頓死しました。亡くなって1週間くらい経ってから発見されたので、正式な命日ははっきりしません。享年満77歳でした。
「父の死」
「父の人生」
「お金持ちじゃなかったんだ」
「6月16日頃」
父と母の付き合っていた頃の手紙の束は、父が亡くなった後で姉が見つけました。母が入院した時、ちょうど姉が出産のために里帰りしていました。「どうしてあの時の母の本当の病名をわたしに教えたのか? 本当はもっとゆっくりと我が子を抱いて欲しかったのに、母の顔を見ることができなかった」と、わたしに本音を語ってくれたのも、父の亡くなった後でした。
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