会えるときに。
歌手の北島三郎さんの息子さんが51歳で孤独死をしたニュース。
死後1週間くらいして見つかった痛ましいニュースを見ながら、わたしの父親の最期と同じだなと思いつつ、違うのは年老いた親を残して息子がいなくなったという事実です。わたしの受け持ちの受診者さんにも遠く離れて暮らす娘が40代半ばにして突然亡くなった方が居られますし、昨年末にはわたしの職場のスタッフも30代にして自宅で倒れて孤独死しました。やはり親が残されるのは辛い。それ以上に、闘病中の息子や娘ではなくいつも独りで元気で頑張っていると思っていた存在が突然消え失せるショックたるや、わたしたちの想像を絶するものでしょう。
我が家のとなりに引っ越してきた義母の散歩する姿が数日見えないだけで、「何かあったのでは」と懸念してしまいますが、逆にわたしたちの世代では、私たち自身の方がいつそんな倒れ方をするか分からない。夫婦二人暮らしであっても、片方がちょっと外出したり旅行したりしている間に倒れることはあり得る世代。今回のニュースはまさしく他人事ではありません。
そして、そんな世代だからこそ、「あの人に会いたいな」と思ったら、会えるうちに会っておくことも大切だなと思います。「また、次の機会でいいや」と思っても、”次の機会”がないかもしれない。それは、相手がいなくなる場合もあるし、自分がいなくなる場合もあるし・・・。来月に還暦を迎える身として、切実にそんなことを考えてしまった昨日の朝でした。
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