番外:還暦祝いの挨拶(1/7)
先日の職場の還暦祝いの会で、もっとしっかりと話そうと思ったのに、想像しない所で感極まったりしてグダグダだったので、話したかったことをここにしたためてみました。番外編と云うことで・・・。
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本日は、お忙しい時期にわたしの還暦祝いのために多数ご参集いただきまして、ありがとうございました。
私はこれまであまり自分のことは話さないできました。10年半毎日書いたブログの中ではカミングアウトしたことは何度もありますが、あまりこういう場で話すことはいたしませんでした。あまり意味のあることだとは思えないからです。でも今日は節目の日ですので、少々長く話させていただきます。本当は定年退職したときに、と思っていたのですが、あと5年も生きて居るか分かりませんので、本日話すことにいたしました。
満60歳の節目を迎えるにあたって、実はあまり大した感動は湧いてきておりません。先に節目を迎えられた先生方がおっしゃっていたような沈むような気分になることもありません。おそらく、その感情は55歳頃にすでに通り過ぎてしまっています。2度の流産を経て、私ども夫婦は残念ながら子どもを授かれませんでした。妻は一人っ子、私も先日大腸がんの手術を受けた姉が一人いるだけです。ですからこれからがとても不安です。事故か大震災にでも見舞われない限り必ずどちらか一方が残されることになります。私たち夫婦はどっちも社交的でないし自分から積極的に自分を晒す性格ではないため、残った後、独居老人の行く末としてどうやって終活したものかと悩みました。それが55歳頃。最近は知人や友人たちが還暦を迎えて定年退職し、これからの生活や年金のことや保険のことや細々と算段している話を聞くにつけ、「うちは大丈夫なの?」と妻に云われ、何も考えていない自分におののくのでありますが、なんかそういう時期も通り過ぎ、ちょっと”ケセラセラ”な気分です。とりあえずクビにさえならなければあと5年は先延ばしできる悩みだからです。 (つづく)
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