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休憩室

病院のナースステーションの奥には小さな休憩室があって、バタバタと食事を取ったり休憩時間に仮眠を取ったり・・・昔から、それが当たり前でした。うちのような救急病院では、患者さんの急変は日常茶飯事で、夜勤の時などは休憩中でも手助けに飛び出たりすることは少なくありません。こんな休憩室はナースだけではなくてドクターも利用していましたから、コミュニケーションの場でもありました。

そんな休憩室は、医療現場の設計では常識だったので、今の病院に移転する時も似たような場所に似たように作られているのですが、今、それがちょっと問題になっています。感染患者さんや高齢者が入院している病室のとなりでモノを食べるというのは衛生観念としておかしいのではないか、休憩を職務中の同僚のすぐ横で行っているのでは、心身を完全にオフさせることはできないのではないか・・・働き方改革の一環として、休憩の在り方についても、これまでの『日本の病院の当たり前』を見直す時期が来ているのではないか、と云われ始めています。

「休憩室はナースステーションや病床と完全に離れたところに広いスペースを作って、その中で十分リラックスできるように改装します」・・・先日、病院幹部がそう云っていましたから、労働環境はこれから良くなるのでしょう。昔ながらの狭い環境に身を置く習慣が染みついているワタシは、返って落ち着きませんけれど(笑)

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