コトバ選び
先日、ブログのコメントに、わたしが若い頃に勤務していた病院の院内雑誌に寄稿したコラム(というよりただの作文)の話題を書いていただいて、懐かしい思いになりました。今の職場になってから正式に出したコラムは院内、院外を問わずにほぼこのブログの中に納めたつもりですが、外の病院で働いていた頃や今の病院の院内誌に当番で書かされた文章などはたしかに失念していました。
むかしは、もっとコトバ選びが丁寧でした。たまに依頼される原稿はわたしにとっては晴れ舞台ですから、まるで初めて好きな人にラブレターを書いたときのように、何度も書き直し、いくつもある単語の中からここに選ぶのはどれが良いかひとつひとつに悩み、冗長になっている文章を引き締めるためにはどの単語を省いたら良いかといろいろ試行錯誤し、未熟者なりに吟味し尽くした完成作品として提出したものです。
このコラムも最初の頃はそうだったんです。アップされた後でも気に入らなければ何度も訂正して、自分で何度読み直しても感動できるくらいに納得できるまで磨き上げました(磨きすぎて返って毒のない陳腐な文章になってしまったものもありましたけど)。そんなことやってたから、むかし世に出した文章は全部好きです。それを考えると、最近は書き続けることだけに必死になって、コトバ選びが若干いい加減になってきてしまったなあ、と今になってちょっと反省しております。
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