義務で書く文章
うちのセンターが監修を引き受けているある企業の広報誌。時々ここにもグチを書いてきましたが、毎回日本語とは思えない文章を随所に盛り込んできます。今月号の文章は特に酷かった。依頼原稿や公文書の類なら、二度と依頼はこないだろうと思えるほどに酷かったけれど、結局、自分の会社で発行するから何の報酬もないし、どうせ後からわたしたちにチェックしてもらえるのだからとネットで検索した記事を適当にコピペして適当に並べ替えてそのまま提出しているのが一目瞭然です。第2章と第3章の冒頭にまったく同じ文章を書いているなんて、絶対にどっちかがコピペミスなのだけれど、それすら気付いてないところからして、担当者はよほど面倒くさくてしょうがなかったんでしょうね。
ところが、この原稿、うちのセンターの担当者の何人もが一通りチェックし終わった最後にわたしのところに回って来たにもかかわらず、上に書いた明らかなコピペミスに気付いたヒトがひとりもいない、ってどうよ。監修の名の元にチェックする以上、専門スタッフがOKを出したというお墨付きを与えなければならないのに、こっちもまた、「きっとだれかがきちんとチェックするだろう」と思って皆が皆、まともに読まないままサインして回していく。面倒くさいし、一生懸命読んでも報酬をもらうわけではないし、チェックミスがあっても自分の責任ではないし・・・という感じなのでしょうか。
これだけの悪文はそう滅多にお目にかかれません。こういうのを、自分だったらどういう風に訂正してまともな日本語に書き直せるかな、とか考えて作文の勉強ができる絶好の教材なのに、ホント勿体ない。日本人になることを自ら捨てているようなもの・・・。
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