かかりつけ医(後)
(つづき)
インターネットやテレビ番組で、「それは大したことないから様子をみても大丈夫です」と云ってくれることは絶対にありません。同じ症状ならその中で一番重症な病気をまず鑑別診断として並べるからです。「それではないことを”専門医に診てもらって”確認してもらってください」といいます。もともとネットに医療記事を書いている医者もテレビ番組で解説する医者も必ずその筋の専門医であって、ここに普通の名もない町医者先生はまず呼ばれません。「最初に特殊な病気ありき」から論理が始まっていきますから、「いろいろ調べた挙げ句にこいつは特殊な病気ではなさそうだから、しばらくは私が見守ってあげましょう」と云ってくれる人を、この流れの中で見つけ出すのはまず不可能なのであります。
「どうもないのに医者とつきあうのはまっぴらごめんだ!」といわず、何かの病気をきっかけに受診したウマの合いそうな町のクリニックの先生をひとり、『かかりつけ医(ホームドクター)』として確保しておくことを、密かにお勧めします。
こんなことを書いているわたしにもそんな『かかりつけ医(ホームドクター)』がいません。眼科や耳鼻咽喉科や整形外科など、目的のはっきりしている病気の時はツテをを辿って受診しますが、内科的な病気は自分で判断して自分でどこを受診すべきか考えなければなりません。同業者に受診しても「あんた、自分でわかるやろ。自分で処方したらいいんじゃないの?」的な態度をとられるのが関の山・・・カラダに自信がなくなってきている昨今、早くわたしも家の近くに『かかりつけ医(ホームドクター)』を見つけ出さねば・・・。
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