踵(かかと)と階段
「若さを保とうと思ったら、平地のウォーキングを長々とするよりも坂道や階段を歩くのがいい」というのは、最近テレビでも云ってくれるのでだいぶ世間に浸透してきました。走るのが一番効果的なのだけど、歳を取ってくると簡単に膝を痛めてしまうし、走りすぎれば活性酸素が発生して返って歳を取るらしいし・・・と、15年前にバスケットボールで膝を痛めてまともに走れなくなっているわたしは、ちょっといい訳なんぞしたりする(笑)
「高齢者の筋肉は、前腕や大腿後部は十分保たれているのに対して、大腿前部(大腿四頭筋)や腸腰筋、大臀筋などが有意に減少しているのが特徴だ」ということを主張しているのはスロージョギングで有名な田中宏暁先生。この筋肉は走ったり坂を上ったりするための筋肉で、平地を歩くだけでは絶対に使われない筋肉群なのだそうです。だから自ずとこの筋肉を使う運動は限られていることになります。
で、もう一つ、骨粗鬆症対策。良いサプリを飲んで牛乳を大量に飲んで日光浴してても骨は若返りはしません。骨を軋ませる必要があるのです。特に踵の骨に刺激を与えないと骨の密度は減少する一方。ということで、踵から接地する運動として、先日のテレビ番組ではジョギングや大股歩きや階段昇降が勧められていました。ただ、毎日仕事中に何度も階段を使って移動するわたしの経験からすると、どうも階段を上るときには踵なんて使いませんね。病院の階段の板の幅からして、つま先から接地したとき踵は中空です。踵で地面を蹴る余地はありません。踵から接地してたら後ろに倒れてしまって危険。だから階段で踵に刺激を与えることができるのは下りる時だけだなと感じた次第。こっちもつま先から接地するけど意識すればその後踵を付けることはできる。
こういうことは理屈じゃありません。日頃から、地団駄を踏んで踵を踏み固める意識を持ちましょう。
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