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やる気が落ちた

60歳になった途端、わたしの中で明らかに何かが変わった。職場の定年は数年前から65歳に引き上げられたから、基本的には何ら変わらない毎日を送っています。役職も給料も待遇も変わりません。

なのに、何かが違う。ひとことで云えば、『やる気』が落ちた。『やらなければいけない』という思いが湧いてこなくなった、と云った方が正解かもしれません。週末だけでなく、平日にも家では何もしない。夕食を済ませて、ワンの散歩を済ませて、ぬるめの風呂にゆっくり浸かって、スマホをいじる間に眠くなるので床につく毎日。スマホのToDoリスト(リマインダー)には遊びの予約しか書かれていない。予定表は有休と振休の日の確認ばかり。

そういう事にものすごい不安があったのに、特に気にならなくなりました。どこかで社会的にエキストラになった感覚に満たされてしまったのだと自己分析します。自己啓発のために、仕事上でちょっと疑問に思った事を検索して勉強して記憶しておく、なんてこと、もう必要ないと思ってしまうのです。依頼された講演も全部断るようにしたから、一層新しい知識の吸収は必須ではなくなりました。老化防止のために運動や食事や睡眠やなんて考えていた事も、急にどうでも良くなってきたし・・・。

同級生と酒を飲み交わしたりすると、還暦を超えて会社の経営トップとして日本を引っ張る立場になっていく人、還暦で定年退職したのをきっかけに新しい事業を手がけようとする人、新しい資格を取るために勉強を始めた人、今までやれなかった趣味を始めようという夢を語る人、などなど。みんな、偉いなあ。『悠々自適』というのは、わたしのようなやる気のない萎えオヤジのことではなく、きっと彼らのような生き方をいうのだろうな。

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