« 糖尿病は治るのか? | トップページ | かがみ »

なぜ、動脈硬化は進んだの?

定期的に人間ドックを受けている受診者さんの検査結果を担当保健師さんと前もって検討していました。脂肪肝もなくなり、内臓脂肪も減少し、アディポネクチンも増加して、明らかに生活習慣病の改善が認められるアラカン男性。ただ、ごくわずかではありますが胸部CT検査で大動脈壁の石灰化を初めて認めました。1年前まではなかった所見です。

「え?どうして動脈硬化が進んだんですか? これだけ節制して検査データもしっかり改善しているし、血圧の薬もきちんと飲んで良好のコントロールを続けているんですよ!」・・・担当保健師さんが「納得いかない!」という顔をしてわたしに食ってかかりました。

さて、なにか不思議なことでもありますか?・・・ 現代社会において、運動や食事や睡眠をきちんと制御しタバコも吸わずストレスも溜めず、飲むべき薬をきちんと飲んでさえすれば、動脈硬化が進むはずがない!という考え方をしてしまうのは、おそらく若い世代のメタボ腹の連中ばかりを見ているからでしょう。人間、歳をとれば臓器は老化します。きちんと節制していても老化はします。アンチエイジングは年齢相応の老化の速度をできるだけ遅くさせようとすることであって、決して細胞の老化を停止させることではありません。病的な老化を進ませないようにするために生活療法があるのであって、健全な老化(加齢)は自然の摂理であります。

こんな小さな石灰化所見のひとつやふたつで悲観することなんか全然ありません。良い感じで歳を取っていきましょう!

|

« 糖尿病は治るのか? | トップページ | かがみ »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 糖尿病は治るのか? | トップページ | かがみ »