恐るべしBCC
ある企業で、ひとりの若い従業員が複数の上司に対して社内のセクハラ・パワハラ絡みの告発文に近い内容のメールを出しました。当人は退社覚悟のようですが、内容が内容なだけに、当事者たちが対処に右往左往してざわついていることが想像できます。ところが、その、メールの内容を社内の第三者が知っているのです。なぜか? その従業員がメールを送信するときに、BCCを使って違う人にも送ったからです。BCC(Blind Carbon Copy)の相手は、CCと違って、送られた方には気づかれません。当事者たちは自分たちだけしか知らないこととして、自分たちの中だけで内密に処理したいかもしれないけれど、すでに違う人間がその事実を知っています。まあ、文書の存在自体を抹殺されないように意図的にそうしたのかもしれないし、そのいつも相談に乗ってもらっている第三者にも知ってもらいたかったから送ったのかもしれませが・・・とうことは、このメール、本当はBCCを使ってもっと大量に出回っている可能性も否定できません。
わたしは、自分宛くらいにしかBCCを使うことがないので、そんなこっそりメールを横流しするようなことはしたことがありませんが、今回のことを聞きながら、「恐ろしいなあ」と思いました。自分にだけ出されたメールだと思い込んでいたら、他のひとにも”情報共有”と称して送られているかもしれない。ビジネス文書ならともかく、プライベートな約束や意見が勝手に陰で広まっているかもしれないのです。
今回のように、こっそりばらまかれた爆弾はどんな結末になるのでしょうか。もっとも、勝手に爆弾を送られた第三者のスタッフが一番怖いのかもしれません。知らなくてもいいことを知ってしまって・・・。
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