« タバコは日本人労働者を蝕むらしい | トップページ | 虹が見える! »

インシデント

先日の休日、夫婦で買い物に行ったついでに久しぶりにお好み焼き屋に入りました。小さなテーブルの中央に鉄板があって、昼間から注文した生ビールのジョッキが卓の左端にちょこんと置かれました。やっとお好み焼きが焼き上がって皿に取り分けようとしたときに左腕がジョッキに触ってしまって・・・卓の縁から半分方落ちそうになったのを大慌てで押さえて事なきを得ました。狭い卓の向こう側でお好み焼きにソースを塗りつけたりするのに一生懸命だった妻は、わたしがココロもカラダも大慌てだったことに何も気づいていません。 最近はこんなことが相次いでいます。朝ご飯をよそうために左手に取ろうとした茶碗が一瞬宙を舞いそうになって必死に押さえて事なきを得たとか、スマホを取り落としそうになったとか、風呂の湯船から立ち上がろうして滑っておぼれそうになったとか・・・どれも独りのときの出来事だから、周りの誰も知らないし、わたしも他人に話そうとはしない。何事もなかったかのようなフリをしているけれど、内心ドキドキなのであります。

何か大きなアクシデントが起きる前に未然に防げた事象、というより、これがもしかしたら重大事故に繋がったかもしれない事象のことを『インシデント』と云います。医療現場ではむかしから『ヒヤリ・ハット』という云い方で定着しており、「何も起きずにふ(運)が良かった」というのではなく、この時点で対策を練って、「今後同じようなことを起こさないようにすることが大切だ」という概念です。それに従って考えたとき、わたしの一連のインシデントはどうしたら今後再発防止できるのか? 「注意して落ち着いて行動すればよい?」・・・いやいやこれはほとんど老化のなせる業だから、決して注意散漫だったとか焦っていたとかそういうわけではないことは自分が一番分かるから、ことはもっと深刻なのであります。

先日、もうすぐ10歳になる我が家の愛犬が家の階段を生まれて初めて踏み外して、ものすごいショックをうけていました。あれと一緒だよな~。今後踏み外さないように慎重に上ろうとしても同じことを起こすだろう(先代のワンたちがみんなそうだった)。後ろ足の力が衰えてきているからです。結局、どうしたら大事に至らないか? 狭い場所にこぼしそうなものは置かない。取り落としそうな作業を立ったままで行わない、そして階段を上らない・・・そんな方法しか残っていないのです。老化って、寂しいモノですね。

|

« タバコは日本人労働者を蝕むらしい | トップページ | 虹が見える! »

心と体」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« タバコは日本人労働者を蝕むらしい | トップページ | 虹が見える! »