まだ食べられる
先日、突然我が家の冷凍庫が壊れました。妻が冷凍食品を山ほど入れているために、やむを得ずすぐに電器屋に走り、ほどほどの値段の型落ち冷蔵庫を買ってきました。想定外の出費でしたが、まあちょうど10年目、寿命だったと諦めることにしました。
冷蔵庫を入れ替えるにあたって、中の食材を取り出してみると、まあ出るわ出るわ。こんなに突っ込まれていたのかと呆れるほどに冷凍庫にも冷蔵庫にも古い食材が一杯。上から新しいモノを投げ込むからか、それとも好きなものを大事に隠したまま忘れていたのかは分かりませんが、すでに期限切れのモノがたくさんありました。
「そんなの捨てたら良いんじゃない」と云うと、 「いや、勿体ないよ。火を通したらまだ食べられそうなんだよ」と妻。 義母も同じ事を云うらしい。「食べられるのなら、食べたらいいんじゃないの?」と返事すると、 「あなたのお弁当に入れようかな」とか云う。 「いやいや、ボクは食べたいわけじゃないし。食べられるとしても、もともとボクが食べたくて仕舞っていたものでもないし・・・お義母さんが『火を通せば食べられるよ』と云うんだから、お義母さんにあげたらいいんじゃない」「だめよ、年寄りでアキレス腱まで痛めてる(アキレス腱を切って現在装具を付けています)んだから、もしお腹壊してトイレに行かなきゃ行けなくなったら大変でしょ」「ボクなら良いんかい!」 ・・・みたいな、漫画のような会話をしまして、結局、潔く捨ててもらうことに決着したわけです。今回まさぐったから出てきたモノは存在そのものを忘れていたモノばかりなのだから、そのまま記憶からも現実の冷蔵庫の中からも姿が消えたとしても何ら問題はないでしょう。
だいたい、みなさん、必ず云う。「まだ食べられるものを捨てたら勿体ないよ」と。でも、「じゃあげるよ」と云うと「わたしは別に欲しくはない」と拒否する。他人事は、無責任。自分はそんな無責任なことを云わないようにしようと誓った今回であります。
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