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HDLは善玉に非ず

HDL-Cを“善玉”コレステロールと呼ぶのはやめるときが来た?

過剰で余ってしまって血管壁から壁内に滑り込んでしまう前のLDLコレステロールを捕まえて肝臓まで運んでくれるのがHDLコレステロールだから、動脈硬化を抑える”善玉コレステロール”と呼ばれてきたのだけれど、最近、妙にHDLコレステロールの風当たりが強くなってきた気がします。「HDLは、善玉となることもあれば悪玉となることもあり、善玉と悪玉の中間の特性を持つ粒子として機能することもある」というコトバは、言い得て妙なのかもしれません。

「HDL-C値が97mg/dLを超える男性および135mg/dLを超える女性の全死因死亡率が高い」というデータだとか、「空腹時のHDL-C値が70mg/dLを超える男性および90mg/dLを超える女性で非心血管死のリスクが高い」というデータなんて、今まで想像もしていなかったでしょう。

なんかよくわからないのですが、先日はNHKの『ガッテン!』でも取り上げられていましたね。とにかく、HDLという名前が無条件の優秀ブランドではなくなったということは確かなのでしょうけれど、じゃあ、高HDLコレステロール血症のヒトはどうしたらいいのよ(実はわたしもそのうちのひとり)。乱れた生活にシフトさせて値を低下させればいいというわけでもありますまい。酒(エチルアルコール)飲んで上昇するHDLが”善玉”ではないことは理解しています。有酸素運動を毎日したり、青魚(サバなど)を積極的に食べると”善玉”のHDLコレステロールが増加することなどは、これまでも常識でした。それだけで、十分だと思います。

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