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2018年12月

災い転じて

今年の漢字は『災』なんだそうな。

たしかに我が家でも「今年の漢字は?」と聞かれたら『災』と答えるでしょう。妻の突然の病気発覚や手術やその前の抗生剤による偽膜性腸炎(出血性腸炎)のための緊急入院や、あるいは義母のアキレス腱断裂や・・・いろいろありました。わたしが肩腱板断裂になって痛みで寝れなかったことなんてかわいいものです。

「今年は、我が家の『災』をあなたが一手に引き受けてしまったね」と妻に云ったら、「あなただってかなりの『災』を被ったでしょ」と云う。妻の度重なる入院のためにアタフタさせられた事を云っているのかと思ったら、違ってました。「自分の車をぶつけたり、他人の車(代車)まで擦ったりしたじゃない」と。ま、あれは、大きな交通事故に巻き込まれたり、人をはねたりしなかったのだから、「むしろ自損事故で済んで良かった」と思うことにしていたのに・・・(笑)

「でも、結局は『災い転じて福と成す』だったでしょ。わたしの病気も大事に至らずに順調に回復したし、あなたのクルマも高く売れて新車になれたし・・・すべて、『終わり良ければすべて良し』よね」と、妻が勝手に総括してくれました。

無事に2018年を終えることができそうです。皆さん、どうぞ、よいお年を!

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かわい~(2)

思ったことをきちんとその場で云えないのが悩みのタネ。

そう云いながら、「思ったことを何も考えずにすぐに口にしてしまうのは、脳が老化している証拠なんですってよ!」と妻が云ってたことを思い出しました。そうです。考えてみてください。世の政治家の皆さんの失言も、スポーツ関係のお偉いさんの失言も、「どうしてそんなこと云ったの?」「今云うべきかどうかなんて、大人なら考えたらすぐわかるでしょ」って皆が思うことばかりです。『思ったことをすぐに口に出す』のは小児でなければオトナの発達障害(ADHD)だけだと思っている人も多いかと思いますが、年寄りになってもそういう人はたしかに多い。これは、脳の老化、具体的には”前頭葉の委縮”が関与していると云われています。

わたしは若いころから、上司にも思ったことをすぐに口にしてしまうことがよくありました。「尖っていた」といえばそうなのかもしれません。決して間違ったことは云ってない自信がありました。TPOはわきまえていないけれど、部下でも『悪いものは悪い』と云うべきだと思っていましたから何の躊躇もありませんでした。あのころと違って、老化に伴う前頭葉の委縮は、認知症の始まり・・・それは、やっぱりいやだ。

ま、前頭葉の委縮が原因で「かわい~♪」って口走ったって、全然問題ない気がします。それはむしろ”かわいいじいちゃん”になったってことで。

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かわい~(1)

うちの愛犬を連れて散歩をしていると、すれ違いざまに、「わ~かわいいね~」と云われます。若いお嬢さんや妙齢のご婦人たちだけでなく、部活中の男子生徒や一人でウォーキング中の男性なども、声を出して呟いてくれる。

それを聞く度に、「うれしい」と思うのと同時に、「うらやましい」と思ってしまうわたし。いやぁ、わたしも大のイヌ好きだから、ひとりで散歩していると、ついつい散歩中のワンの姿を追ってしまいます。飼い主さんの顔は全く覚えていないけれど、ワンちゃんの顔は分かるというのは、イヌ好きあるあるです。そして、「うわ、かわいいなあ!」と思うのです。思うのですが・・・口に出して「かわいい」とか絶対に云えない。妻と一緒のときに妻が「わーかわいい」と声をかけたりするなら、「ホント、かわいいね」とか云えますけど、通りすがりの面識のない(見たことはあるけど話したこともない)ヒト・イヌに声はかけきりません。「なんじゃ、このオヤジ?」と、引かれてしまいそうで・・・。

こういうところが、わたしの社交性のなさなのでしょう。これからを生きていく上では絶対に必要な要素なのでしょうが・・・いや~、一生できないだろうなぁ。

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決めた事をやり抜くのが好き

わたしは、自分でこっそり決めた事を頑なにやり抜くのが好き。こっそり決めて、こっそりやって、こっそりほくそ笑むのが好き、というネクラ族です。今は、腹筋やスクワットや騎馬突きや弓歩突きを入浴前や夜中の就寝前にこっそり(妻に気づかれないように)やっています。どんなに疲れていても、どんなに眠くても、酔っぱらっていても、面倒くさいなと思っても、やり抜く、そんな自分に酔いしれております(笑)

何かやれない理由があったとしても、それを言い訳にしてやらなかったらそれは自分の負けになるから、とにかく負けたくない。でも負けてしまうことは普通によくある。以前は、完璧主義が徹底していたので、一敗でもしたらもうどれだけ頑張ったって100%になることはないと思うとまったく爽快感や達成感が生じなかったのだけれど、今はほどほどで満足できています。何事も、ほどほどが一番です(笑)

正直云って、自分の決めた事のうち、酒(休肝日)とかいうのは勝ち越せません。でも、動くとか何かをするとかいうのは頑張れます。つまり典型的に『煩悩に潔く負けるタイプ』。まだまだ悟りは開けません。人が何かの行動を決めるとき(自分の事で普遍的な結論を出すのはおこがましいですが)、「~をしない」というのはなかなかハードルが高いですが、「~をする(続ける)」というのは意外にやりやすい・・・そんな気がしています。

いや、別にわたしが酒をやめきらんのを正当化しようとしてるわけではありません。

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今日は何の日

ずっとあまりヤル気が起きてこなくて、職場にメールとして届く医療系メルマガはほとんど開けることなくゴミ箱に運んでいたのですが、またブログ書きを再開する決心をしてからは、ぼちぼちと見出しだけでも眺めるようになりました。

そんな中、医療用の『今日は何の日』の記事をみつけました。ブログネタになるかどうかはわかりませんが、いくつか紹介します。

●12月11日は胃腸の日・・・「いに(12)いい(11)」で12月11日、な~んだ、ただの語呂合わせか~日本OTC医薬品協会(元・日本大衆薬工業協会)というのが2002年に制定した日だそうです。宴会続きの時節柄、胃腸薬の正しい使い方や胃腸の健康管理を意識するにはちょうどいい頃合いなのかもしれません。

●12月17日は未病の日・・・未病というのは『病気ではないが健康でもない状態』と定義されていることは知っていましたが、『自覚症状はないが検査では異常がある状態(西洋型未病)』と『自覚症状はあるが検査では異常がない状態(東洋型未病)』に分けられるのは初めて知りました。養生訓の貝原益軒の誕生日にちなんで日本未病システム学会が2016年に制定したそうです。2016年? つい最近じゃん!

●12月20日は人間の連携国際デー・・・世界の多様性の中の連携を祝い、貧困削減などのミレニアム開発目標の達成に向けて団結するために2006年に国際連合が制定した日だそうですが・・・今ひとつピンとこない、というのが正直な感想です。それでもWikipediaで『12月20日』を見ると記念日の項の最初に出てきますからその筋では有名なのかもしれません。ちなみに、この日は『果ての二十日(身を慎み災いを避ける忌み日)』『霧笛記念日』『デパート開業の日』『シーラカンスの日』・・・ちょっと競合する記念日が多すぎる日の様です。

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理論と感覚

「わたしは実体のない感覚的なものは信じません。理論に合わないものは信用できない主義です」

あるパーソナルトレーナーさんにそう云われた、と知人が話しました。スピリチュアルな施術や漢方などでよく行われるOリング検査やわたしの通っていた整骨院の院長が好んでやっていたペインシフト法とかが、その“感覚的なもの”にあたるのでしょう。

医療関係者の中で、こういう”感覚に訴えるモノ”を否定する人は、理学療法士さんや整形外科の先生には多く見受けられます。くだんのパーソナルトレーナーさんなどは、その”理にかなった説明”が納得できるから通っているという人も多いようで、予約枠はいつも満杯だそうです。

ただ、わたしが内科医だからでしょうか、人間のカラダは化学や物理だけでは解決できないことがたくさんあると感じています。もちろん、科学というもの、化学でも物理の世界でも万物すべて法則に従って動いており、一つの例外も認められないということは十分理解できますが、そもそも痛みの制御が整形外科や理学療法の基本なのである以上、炎症が取れて理論上完治していても「痛くなくならない」ことは珍しくないし、蝶番が破壊されているのに「痛くなくなった」と喜んで飛び跳ねる連中も少なくない。「こういうのは理に叶ってないから納得できない」と突っぱねる人は施術者にも受診者にもたくさんいるのでしょうが、わたしなんか、理屈はどうであれ痛くなくなればそれで十分だ、と思っている人種です。

これは、わたしが内科医だからというのではなく、わたしが長い人生の中でいろいろガタがきたカラダと付き合ってきた成れの果てだからなのかもしれません。

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クリスマスイブは要注意?

昨日のイブはいかがお過ごしだったでしょうか。我が家は、ワインとすき焼き(笑) キャンドルアーチスト・インストラクターになった妻の演出で庭で小さなキャンドルナイトも楽しみました。もっとも、うちはクリスチャンではないし、老夫婦と友人だけの静かなパーティでしたから、特別なイベントでもありませんでしたが。

スエーデンからの報告があちこちの医療情報で流れてきています。「1年のうち最も心臓発作リスクが高まるのは、クリスマスイブの夜10時ごろ」だというのです(BMJ 2018;363:k4811←クリスマス特集号らしい)。

感情の高ぶりが心臓発作リスクを高めることは前々から云われてきましたが、それを後ろ向き解析で評価してみた結果、クリスマスイブの夜が最高で、しかも高齢者や糖尿病・心疾患を患っている人ほど危険なのだそうです。でも年明けの瞬間やスポーツイベント、復活祭では有意な上昇はなかったというのは意外です。研究者の見解として「アルコールの症状のせいで心臓発作が見過ごされたり隠されたりしたのではないか」と書かれていましたが、それの方がはるかに危険ではありますまいか(笑)

とりあえず、クリスチャンではない東洋人のわたしたちは、クリスマスイブに心臓発作を起こすリスクはそう高くない(若い人たちは別かもしれないが)と思われますが、何回も続く忘年会の深酒や年末年始の暴飲暴食は、違う意味でリスクになることでしょう。

昨日の夜が無事であったことよりも、これから二週間、年明けに無事な姿で仕事始めできることの方がハードルが高かったりして・・・みなさん、ご注意ください。

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健康無関心層と健診

健診機関での永遠のテーマは精検受診率が上がらないこと。精検受診率というのは、健診や人間ドックで精密検査や治療が必要だと判定されて紹介状をもらった人がちゃんと医療機関を受診するかどうかの割合ですが、がん関連が80%程度、生活習慣病関連が40%程度、併せて60%程度が関の山です。これを高めるために、どの施設もいろいろ工夫してアプローチするのですが、なかなか思うようにいかないのが現実。

先日、次年度の事業計画を相談する会議がありまして、そのことが話題になりました。やってもムダなら、もうそれに労力をつぎ込むのは止めた方がいいのではないかという意見が出始めました。特に法定健診だけを受けにくる人たちは、受けたくないけど受けないといけないから受けているだけの人たちが多く、受診を勧奨しても無視したり電話に出なかったり、「もうかけて来るな」と叱ったりする。まさしく”健康無関心層”の代表です。

「それは本末転倒です。本当は気にしている人とか、受診したいけどどこに行っていいのか分からないとか、病気が見つかると仕事を辞めさせられるかもしれないと不安になっているとか、そういう人がたくさんいるのです。それを地道に説得して1人でも多く受診してもらうのが予防医療の使命でしょ」と保健師さんは抵抗します。でも、彼らの多くは実は”健康無関心層”だから、自分が病気だとは思ってないし、世の健康情報は信用できないし、そもそも興味がないのだと思います。

云い過ぎですか? まあとにかく、まずは自分の健康に興味があって自らの意志で申し込んできた人間ドック受診者の精検受診率を上げることから始めましょう。 

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健康無関心層とインセンティブ

わたしが応援する地元のJリーグチームが、今年頑張って3度目のJ1昇格を決めました。このチームを応援するために今年も足繁く山越えしてスタジアムに通いました。そのスタジアム内を歩いていると、『おおいた歩得(あるとっく)』という文字が妙に目に付き始めました。

スマホに無料アプリをダウンロードして、日常の歩数や健診受診、健康イベント参加などをするたびに健康ポイントがゲットでき、それを溜めると県内300の協力店舗で何かをもらえる特典キャンペーンがあるという仕組み。仕掛け人は大分県。『めざせ!健康寿命日本一おおいた』という取り組みの一環の様です。

これを見ながら、先日日本心臓リハビリテーション学会の話題で紹介した、『健康無関心層』のことを思い出しました。”健康長寿”なんてほとんど興味のない連中をどうやって引っ張り出すか。それのためにどこの自治体でも何がしかの取り組みはやっています(わたしの居住する熊本にも『くまもとスマートアプリ』というのがあって歩数を他者と競争したりできます)。でも、残念ながら、金をかけずにやろうとするので、どうしても健康無関心層を取り込めません。やったことでのインセンティブが何もないのです。「これをしたら簡単に健康を手に入れられます」という特典では飛びついてくれません。それに対して、『おおいた歩得』は協賛企業が多数あって、何かとちまちま商品をくれるみたい。コンビニ大手のセブンイレブンが絡んでいるからお茶とかポカリとかのキャンペーンもある・・・歩くだけでただでモノがもらえるのですから、ちょっとやってみる価値はある。そんな気持ちにさせる取り組みだと感じました。しかも、このアプリをダウンロードする時点で、興味がなくても県の健康長寿のホームページを開けざるを得ないというのも面白い。

こういう自治体と企業が広い範囲でタイアップする風土作りが大切なのだということを筑波大学の久野譜也先生がしみじみ話していたなぁ、と思い出した次第です。

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メシは食わない

「ワシは夕飯ではコメ飯は食わないことにしてる」という御仁は意外にたくさんいます。

低炭水化物ダイエットはまあまあ日本人にも定着しつつあり、食わなくなった事で痩せた人や糖尿病のコントロールが上手くいくようになったという人もいる一方で、ちっとも変わらない(むしろ体重が増える一方)という人もいます。低炭水化物ダイエット推進派と否定派の抗争は相変わらず存在するようですが、まあ、日本人の場合は完璧なる炭水化物カットはできない(おかずや食材の中に少なからず炭水化物は含まれているから)そうだから、面倒くさい理論はどうでもいいや、と思うわたしであります。炭水化物なんて文字通り炭と水だけなんだから、朝昼は食った後に動き回りさえすれば跡形もなくなるけど、夜は寝るだけだから食った分だけ全部体内に蓄えてしまうことは確かです。

ただ、夜にコメ飯を食わない人にお気をつけ戴きたいのは、日本人の場合、メシを食わない分おかずを際限なく食っていると、栄養過多になっていく人が意外に多いみたいだということです。夜なんて、とにかく寝るだけなんだから、食ったら何でも蓄えますよ。わたしもコメ飯なし夕飯をしばらくやっていましたが、今はやめています。それは、夕飯をやめるタイミングを逸するようになったからです。”ご飯一杯”という目盛がないと、いつ終わったらいいのか分からずにダラダラ食ってしまうのです。おかずをひとり分の皿に盛ってあるだけにすればいいのかもしれないけれど、なんか、メリハリがないっていうか、起承転結が完成しないっていうか(笑) 

「ワシはメシの代わりに酒を飲むから大丈夫」という輩も必ずおりますが・・・それだと猶の事、エンドレスになりますがな。

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ご褒美?

「先生、わたしはこれから食事を作りすぎずに良く噛んで食べることにします。それを実践できたら、週に1回くらいはご褒美として何か好きなものを食べてもいいですかね?」・・・先日人間ドックを受診された妙齢の女性からそんな質問を受けました。答に困ってコトバを選んでいたら、 「やっぱり、1週間1回は多すぎますか?」と畳みかけてきました。

いや、そうじゃないんです。「1ヶ月に1回は自分へのご褒美として大好きなモノを好きなだけ食べたりする」とか云う人たくさんいますけどね。1週間1回が多すぎるとかそういうことじゃないんです。

「頑張っている自分へのご褒美が要る」という発想がおかしいんです。『ご褒美が要る』ということは、『日頃ガマンしている』ということなわけで、それでは楽しくない。ガマンとか、ご褒美とか、そういう概念の中に食事療法があっては意味がないんです。『ロカボ』を提唱する北里大学の山田悟先生も学会で強調していましたが、そうすることが当たり前で、日常の食事時間が楽しい空間になりさえすれば、”ご褒美”なんて必要なくなるんです。”食事制限”とか”食べたいモノをガマンする”とかそういう考え方で食事を捉えないようにしましょう。大好きなモノを食べれば良い。食べたくないモノは食べなければ良い。ただ、おそらく量は自分で思っているほど必要ではないから想定の半分にしてみよう。物足りないと感じたら満足いくまで噛み倒しましょう。味わう行動が加わると物足りなさは絶対になくなります。そうやっていると、毎日の食事の時間がもっと楽しみになるから、そうしたら別に”ご褒美”なんか欲しくなくなります。

そう、伝えたかったのです。これ、経験してみないとわからない感覚です。理屈では理解できないはず。でも、くだんの女性は取り組む気持ちになっているのだから、是非やってみてほしいと思うのであります。

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HDLは善玉に非ず

HDL-Cを“善玉”コレステロールと呼ぶのはやめるときが来た?

過剰で余ってしまって血管壁から壁内に滑り込んでしまう前のLDLコレステロールを捕まえて肝臓まで運んでくれるのがHDLコレステロールだから、動脈硬化を抑える”善玉コレステロール”と呼ばれてきたのだけれど、最近、妙にHDLコレステロールの風当たりが強くなってきた気がします。「HDLは、善玉となることもあれば悪玉となることもあり、善玉と悪玉の中間の特性を持つ粒子として機能することもある」というコトバは、言い得て妙なのかもしれません。

「HDL-C値が97mg/dLを超える男性および135mg/dLを超える女性の全死因死亡率が高い」というデータだとか、「空腹時のHDL-C値が70mg/dLを超える男性および90mg/dLを超える女性で非心血管死のリスクが高い」というデータなんて、今まで想像もしていなかったでしょう。

なんかよくわからないのですが、先日はNHKの『ガッテン!』でも取り上げられていましたね。とにかく、HDLという名前が無条件の優秀ブランドではなくなったということは確かなのでしょうけれど、じゃあ、高HDLコレステロール血症のヒトはどうしたらいいのよ(実はわたしもそのうちのひとり)。乱れた生活にシフトさせて値を低下させればいいというわけでもありますまい。酒(エチルアルコール)飲んで上昇するHDLが”善玉”ではないことは理解しています。有酸素運動を毎日したり、青魚(サバなど)を積極的に食べると”善玉”のHDLコレステロールが増加することなどは、これまでも常識でした。それだけで、十分だと思います。

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肩の力

最近、わたしの勤務する職場に若いスタッフが何人も入職しました。若い人はいつもエネルギーが溢れているので、一緒にいるだけで大量のエネルギーを分けてもらった気分になれます。

その中にひとりだけ気になるお嬢さんがいます。きっとまだ慣れずに緊張しているみたいで笑顔も引きつっているのですが、何か違和感があるのです。とても気が利いて優秀な方だということはすぐに見てとれました。そのためかいつも前屈みで小走りなのですが、違和感はそれではない。おそらく、彼女の両肩に力が入りすぎているのだと分かりました。「あの肩の力を抜けば、どんなに楽になるだろう」・・・窮屈そうな彼女の働きぶりをながめながらそう思う毎日です。わたしが少林拳を習い始めた頃、「肩に力が入っている」と何度も云われました。意識しているつもりでしたが、「だいぶ姿勢が良くなってきた」と云われるまでに2年以上かかりました。だから、”肩の力を抜く”というのは、至難の業だと云うことはわかっています。だからこそ彼女に早く忠告してあげたいと思うのですが、そんなことを口に出しては云えない。それだけで恐縮して一層力が入るかもしれないし、パワハラ・セクハラだと思われかねない。何よりも、シャイなわたしは、若いお嬢さんにそんな出過ぎたことを云う勇気自体がありません。

ちなみに、仕事量が多くていつもシャカシャカ動き回っている人に限ってみなさん前屈みで歩いていますが、あれでは早くは歩けますまい。むしろ上半身をもっと立ててふんぞり返った方が断然歩幅が大きくできて早く歩けると思います。前屈みで歩幅を大きくするには走るしかないことは容易に想像できます。ま、マジメまじめに働いている人ほどふんぞり返る余裕なんてできないものです。

肩の力を抜いて(肩の位置を落として)上半身を垂直に立てて大股で歩く・・・これが意識できるときっと心身ともに余裕が生まれるのでしょうが、その域に達するまでにはもうしばらく経験と時間が必要だと思います。

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自分にウソをつく

12月から恒例のWellness Program(3ヶ月間の生活習慣改善プログラム)に参加しています。4月に還暦を迎えた途端にモチベーションがなくなり、ぷよぷよお腹(ずんどう体型)に甘んじてきましたが、ここで何かやらないとわたしのカラダはまん丸になるまで膨らみます(高校の時の体型へ)。今回は、筋肉を付けるとかいつまでも続けられるとか、そんな目標は一切不要。とにかくやせること(腹囲が減ること)だけを目標に頑張る所存です。

わたしはこの期間しか体重を量りません。この期間は活動量計を付けて毎日職場の体組成計に載ることで体重が記録されます。せざるを得ないからします。値が正確に記録されます。だからサバが読めません。でも自宅で体重測定すると、記録しようがしまいが、自分の心の中で少しサバを読むのです。誰に見せるわけでもないけれど、自分にウソをつくのです。わたしは基本、子どものころからウソつき人間ですから。

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ブログ再開宣言!

還暦を迎えたのをきっかけに、毎日更新することをやめたこのブログ。たまに思い立ったように書いてはみたものの、義務じゃないから今ひとつ。思い立った機会にネタメモはたくさん書きなぐるのだけれど、義務じゃないからそれを文章に作り上げる気にならない。パソコンに向かう気にならない。朝にも晩にも時間がたくさん生まれたけれど、その分だけ本を読んだり何かをしたりするわけではなく、散歩した後は酒飲んでうたた寝する毎晩。

本当になにも考えなくなった。勉強もしなくなった。そうしているうちに考え方も後ろ向きになり、面倒くさくなり、とうとう最近はモノ忘れが増えたり、モノを落としたり躓くことも増えてきた。さらに、なんと、自動車でボディを擦ることが2回も続けてしまって凹みきっています。あれだけ自分に自信があったのに、最近は何をするにも自信喪失ハンパないんです。これは重症である。ヤバいこときわまりないのであります。

これはいかん!とさすがに思うようになりました。ということで、また、このブログ始めます。ノルマを課さないと絶対に続かないから、毎週3通以上は書く(「毎日」と書ききらんのが情けない)と決めました。口にしないと自分に負けるので、こうやって公言してみました。

これで、少しはアンチエイジングできるでしょうか?

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