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肩の力

最近、わたしの勤務する職場に若いスタッフが何人も入職しました。若い人はいつもエネルギーが溢れているので、一緒にいるだけで大量のエネルギーを分けてもらった気分になれます。

その中にひとりだけ気になるお嬢さんがいます。きっとまだ慣れずに緊張しているみたいで笑顔も引きつっているのですが、何か違和感があるのです。とても気が利いて優秀な方だということはすぐに見てとれました。そのためかいつも前屈みで小走りなのですが、違和感はそれではない。おそらく、彼女の両肩に力が入りすぎているのだと分かりました。「あの肩の力を抜けば、どんなに楽になるだろう」・・・窮屈そうな彼女の働きぶりをながめながらそう思う毎日です。わたしが少林拳を習い始めた頃、「肩に力が入っている」と何度も云われました。意識しているつもりでしたが、「だいぶ姿勢が良くなってきた」と云われるまでに2年以上かかりました。だから、”肩の力を抜く”というのは、至難の業だと云うことはわかっています。だからこそ彼女に早く忠告してあげたいと思うのですが、そんなことを口に出しては云えない。それだけで恐縮して一層力が入るかもしれないし、パワハラ・セクハラだと思われかねない。何よりも、シャイなわたしは、若いお嬢さんにそんな出過ぎたことを云う勇気自体がありません。

ちなみに、仕事量が多くていつもシャカシャカ動き回っている人に限ってみなさん前屈みで歩いていますが、あれでは早くは歩けますまい。むしろ上半身をもっと立ててふんぞり返った方が断然歩幅が大きくできて早く歩けると思います。前屈みで歩幅を大きくするには走るしかないことは容易に想像できます。ま、マジメまじめに働いている人ほどふんぞり返る余裕なんてできないものです。

肩の力を抜いて(肩の位置を落として)上半身を垂直に立てて大股で歩く・・・これが意識できるときっと心身ともに余裕が生まれるのでしょうが、その域に達するまでにはもうしばらく経験と時間が必要だと思います。

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