ノンシュガー甘味料
『ドイツ・フライブルク大学のIngrid Toews氏らによる無作為化/非無作為化比較試験および観察試験のシステマティックレビューとメタ解析の結果、ノンシュガー甘味料(non-sugar sweeteners:NSS)の摂取群と非摂取群とでほとんどの健康上のアウトカムに差はみられないことが示された』とありますが、さて、CareNetに掲載された、この論文は何を云いたいのか? 人工甘味料に発がん性があるとか、かえって太りやすいとか糖尿病の発症を抑えられないとか、そういうアンチテーゼに対する反証研究でしょうか。
過体重/肥満の有無にかかわらず一般的な健康成人/小児を対象に、ノンシュガー甘味料の非摂取/低摂取と高摂取を直接比較した研究のシステマティックレビューで、体重/BMI、血糖コントロール、口腔衛生、摂食行動、甘味の好み、がん、心血管疾患、腎疾患、気分、行動、神経認知機能、有害事象を評価したところ、ほとんどで両者に差がなかったそうです。
これって、どうなのでしょう? 差がないと云うことは、ノンシュガー甘味料は安全で有用な代替物質だと云いたいのか、それともそんな姑息な方法をとらなくても普通にシュガーを食えばいいと云いたいのか? 目的は前者なのだと思うのですが・・・なんとも切れ味が悪い印象で、わたしが長年抱いてきた人工甘味料への不信感(不要感)は少しも拭えませんでした。
残念。
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