食べる、を考える(2)
(つづき)
見失わないでほしいのは、やはり糖尿病になったりコントロールの悪い高血圧症が続いたりすれば心筋梗塞や脳卒中は明らかに起こりやすくなりますし、LDL(悪玉)コレステロールが多くなれば動脈は壊れやすくなりますし、メタボのお腹は確実にアデポネクチンを減少させるのですから、そういう現代病にかからないですり抜けていく努力はしておいた方が無難であることに何の変わりもないということです。
でも、そのための食事や運動の仕方をこれほどまでに毎日テレビや雑誌で繰り返しているのは、やり過ぎではないかという気はします。もしや国の施策なのかもしれません(むかし”メタボ”を普及させるために意図的にマスコミに露出を増やさせたように)が、ちょっとマニアックになりすぎてはいないでしょうか。「あれが良い」と医者が云えばそればかりに飛びつき、「それは違う、むしろ良くない」と云われれば突然それを止め、「いやいやそんなことはない」と反論が出れば、「本当はどっちなんだ?」と半ギレになる。まじめな国民性のなせる業なのかもしれません。「病気にならないために人生を送っているわけではない」ことを忘れないで、「健康的な生活は自分の楽しみを犠牲にするものではない」ということを意識しながら、エンジョイして欲しい。そう思うばかりです。
納豆がカラダに良いのは、だれもが分かっていること。なのに、昔、有名な健康番組で納豆の効果を謳ったらスーパーの納豆が全部品切れになるくらいのブームになったのに、データねつ造が発覚した途端に納豆を買う人がいなくなった・・・あれは、まさしく日本人の国民性を物語っている気がします。最近やっと、再び納豆の良さが普通に語られるようになりました。良いモノは良いんです。別に納豆がキライな人が無理して食わなくても良いけれど、納豆が好きな人は堂々と食ってください。ねばねば食材に悪いものなんてありません。
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