果糖は悪玉か?
もうひとつ。興味のある栄養のはなし。
<高カロリー飲料やお菓子はなぜ危ないか メタボや糖尿病の原因糖質が判明>
”清涼飲料や菓子類などに含まれる「果糖(フルクトース)」が、2型糖尿病や肥満、心血管疾患のリスクも高めているという研究が発表された”というものですが、はて、犯人は『果糖』ですか?
いやちょっと驚いているのは、果物に含まれる糖質=「果糖(フルクトース)」は、ブドウ糖のように血糖値を跳ね上げて糖代謝を悪化させることはない、と云われていたような気がしたからです。この本文の中に、「フルクトースは、ほとんどが肝臓で代謝されるため直接には血糖を上げないが、肝臓で中性脂肪などに変換され、余分なものが脂肪として貯蓄される」とか、「フルクトースは果物にも含まれるが、果物それ自体が2型糖尿病や肥満を引き起こすことは少ない」「フルクトースを含む果物は、それらが過剰なカロリーを供給するのでないかぎり、血糖コントロールには有害な影響を及ぼさない」という記述がありましたから、わたしの知識は間違いではなかったようです。
ただ、問題は現代社会で果糖(フルクトース)を摂取する源は、多くはコーラやジュースなどの清涼飲料や、お菓子やスイーツなどの加工食品だということのようです。「フルクトースは、ジュースや菓子などに含まれるコーンシロップ(果糖ブドウ糖液糖)が主な摂取源で、フルクトースを単体で摂取することはほとんどない。これらの高カロリーの加工食品の多くは、栄養的に貧しく、血糖値に有害な影響をもたらす」ということは、要するに、直接の敵は果糖ではないということなんじゃないのかしら?
まあ、最終的に、だからといって、「スクロース(砂糖)の替わりに用いる低カロリー甘味料は、糖尿病や肥満のある人も安心して利用できるものです。低カロリー甘味料は食事のカロリーのコントロールや、体重のコントロールに有効です」という方向に結論を出しているのには到底わたしは同意できません。
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