« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »

2019年2月

私だってそれくらいできる

<腕立て40回以上できると心疾患リスク低下>

”腕立て伏せが40回以上できる中年男性は、10回未満しかできない同世代の男性と比べて心血管疾患(CVD)リスクが有意に低いことが、米・Harvard T.H. Chan School of Public HealthのJustin Yang氏らの研究で分かった。同氏らによると、腕立て伏せができる回数とCVDリスクの関連について検討した研究はこれが初めで、「腕立て伏せ回数の測定は、簡便かつ安価なCVDリスクの評価法になりうる」としている。”

”10年の追跡期間中にCVD関連イベント(冠動脈疾患、心不全、心臓突然死)が37件発生していた。ロジスティック回帰モデルを用いた解析の結果、腕立て伏せ可能回数が40回の男性は、10回以下の男性と比べて年齢やBMIで調整後のCVDリスクが96%低かった(発生率比0.04、95%CI 0.01~0.36)。腕立て伏せ可能回数は、トレッドミル最大運動負荷試験の結果に基づいた最大酸素摂取量(VO2max)よりもCVDリスク低下に強く関連していた。”

っていうんですけどね。ちょっと待ってくださいよ。試してみたけど、私だってそれくらい普通にできる。でも高血圧なんですよ、私。上半身だけの無酸素運動は絶対に血圧を上げるでしょ。いいの、それでも? 良いっていうんだったら、私やりますけど・・・責任持ってくださいよ。

| | コメント (0)

数のこだわり

出勤前の慌ただしい時間の中で、極力仏壇に手を合わせることは忘れないようにしている昨今です(すいません。しばらくサボっていた時期があります)。

チャッカマンでろうそくに火をつけ、そこに線香をかざすわけですが、このときの線香の数を自分の中では5本と決めています。仏教の世界では奇数が験が良いし、3本ではやや少なく7本では多すぎると考えたから。線香の箱の中から徐ろに数本を握るのですが最初から5本のことはほとんどなく、6本だったり4本だったりします。その都度、一本除けたり一本足したりして微調整をするのが常でした。

それはそれで、執着気質のわたしのこだわりのひとつとして自分なりに認めている部分なのですが、最近、「それって、意味があるの?」と自問自答するようになってしまいました。都度、手に取った線香がそのときの自分なのだから、それが3本でも6本でも、それはそれでいいんじゃない?って。いや、きっと、周りの人には”どうでも良いこと””好きにしたら”なのでしょうけれど、こだわっていたことに自ら疑問符をつけたときというのは、自分の人生のいろいろに疑問符をつけたような感覚になるものなのです。『5本』にもともと根拠がないのだから、いっそこの機会にそんなこだわりなんて止めてしまったらいいんじゃないか・・・そう、そうなんです。そうなんですが、4本の線香の煙の元で手を合わせていると、なんかお尻のあたりがムズムズして妙に落ち着かないのであります。

これもまた、解脱への第一歩か・・・ちがうか。

| | コメント (0)

さしよりビール

「まずはビール」に二日酔い予防効果なし?

”二日酔いを予防するには、ビールやワインなどの飲む順番が大切と考えている人は多いだろう。しかし、ワインの前にビールを飲んでも二日酔いの予防効果はないことが、ヴィッテン・ヘルデッケ大学(ドイツ)のJoran Kochling氏らの研究で明らかになった。研究の詳細は「American Journal of Clinical Nutrition」2月8日号に発表された。”

こんなことを研究テーマにして、何度もアルコール負荷してみるなんて、有りなんですね。残留アルコール量の定量とかじゃなくてあくまでも”二日酔い感”なんですよ。こんなテーマでも採用されるんですね。「世の中、平和だなあ」と思いました。それにしても、さすがにドイツ、飲む量半端ない。”1)最初にビールを約1,420mL、続いてワインを大きめのグラスで4杯分飲む群(31人)、または2)同じ分量でワインを先に飲む群(31人)、3)ビールまたはワインのどちから一方だけを飲む群(対照群;28人)にランダムに割り付けて比較した。その後、1週間以上空けてから、それぞれの群の参加者には再び、反対の順番で飲酒をしてもらった。”ですって・・・『最初にビールを約1,420mL、続いてワインを大きめのグラスで4杯分飲む群』って、こんなに飲んで、これで「さしより(まずはとりあえず)ビール」って云えるのか? 私らはビール500cc缶×3缶でもうその日の飲みは終了でっせ。この後にワイングラス4杯・・・これで二日酔いしない方がおかしいわ。

| | コメント (0)

非常識な三悪

「おかあさんが喫煙すると生まれてくる子どもが切れやすい子になる」とか落ち着きのない協調性のない子になるとか15年~20年前から云われてきました。「夜更かしする子にも似たような特徴がある」だとか、「シャンプー・リンス・石けんなどの日常品は化学物質が経皮的に体内に入り込んで細胞レベルで脳に障害を与える」という話も15年くらい前には聞いていました。食べものの中にも情緒レベルに影響を与える物質が最近増えていて、特に「ジャンクフードが最悪だ」とも聞いたことがあります。どれもそのこと自体は正しいのかもしれないけれど、程度が知れていて社会に入れば常識の中で埋もれてしまうものだと高をくくっていました。ここ10年くらい、たしかにいわゆる”おとなの発達障害”が増えてきましたがこれは社会に病気として認知されただけで、むかしから一定比率は社会に溶け込んで生存していたものだから生活習慣の問題は大きくない、と思っていました。

でも、昨今急激に社会に蔓延り始めた人間業ではない常識外れの諸行の問題、「あおり」「虐待」「外食産業界のSNS動画」・・・これらをみていると、もしやあの20年近く前に専門家たちが懸念していたことが顕在化してきたのかもしれないと思わざるを得ず、背筋が凍る思いです。今問題になっている連中は、決して”おとなの発達障害”の範疇に含まれる人たちではありません。むしろ、「あおり」や「虐待」や非常識なSNS投稿を企てる連中の方がはるかに発達障害なのであって、何とも憂鬱な社会であります。彼らはこれからさらに大人(おとなではないな)になり、無差別に非常識をまき散らし続けるのだろうかしら。このとき、その殺伐とした家庭に生まれ、そこから生き延びてきた子どもたちがいかに社会を立て直してくれるかに期待するしかないのだけれど・・・何とも暗澹たる気持ちになってしまいます。

それでも、週末にうちの近くの公園に家族みんなで来て、みんなで泥まみれになりながら無邪気に遊んでいる子たちをながめていると、動画になって世間に恥をさらした挙げ句に社会問題になっている連中は本当はほんの一握りのバカどもで、『動画』が普及したからこそ目立っている(あるいは簡単に『動画』を撮せるから羽目を外す)だけなのではないか、本当はその大部分はわたしの知ってる”普通の人間たち”なのではないか、と思いたい。

| | コメント (0)

冠動脈石灰化と激しい運動

わたしの冠動脈の石灰化は著明に多いのです。諸般のデータからすると、「いつ心筋梗塞で倒れてもおかしくない」レベルの石灰化です。高血圧症の内服薬も服用しているわたしは、それをCTで見て以降、それまでやっていた日常的なスポーツを控えるようになってしまいました。ですから今回のCareNetの報告の様なモノにはつい目が行ってしまいます。 わたしの冠動脈の石灰化は若い頃にタバコを吸っていたからだと思っていましたが、運動してたからなのかなとか勘違いしそう。

「激しい運動は中年男性の心臓に危険」を否定、米研究

”中年期の男性は激しい運動を行っても、心臓に悪い影響はないことが、米テキサス・ヘルス・プレズビテリアン病院付属運動・環境生理学研究所のBenjamin Levine氏らによる研究で示された。週に8時間以上の激しい運動をする比較的年齢の高い男性アスリートは、運動強度がより低い男性と比べて早期死亡リスクが上昇するわけではないことが分かった。”(「JAMA Cardiology」1月30日オンライン版)というもの。

『激しい運動をするアスリートは、動脈硬化の指標とされる冠動脈石灰化(CAC)のレベルが高い傾向がみられており、こうした運動は健康に有害ではないかと疑問視されていた』『平均で10.4年間追跡した結果、激しい運動を行う男性は、身体活動レベルが低い男性に比べてCACスコアが高かった。解析の結果、CACスコアが低く激しい運動を行う男性群では、CACスコアが同程度で身体活動レベルが低い男性群と比べて死亡リスクが半減したことが分かった。また、CACスコアが低く激しい運動を行う男性群では、心臓病で死亡するリスクも61%低かった』『CACスコアが高い男性においても、激しい運動を行うアスリートでは、身体活動レベルが低い男性と比べて死亡リスクが約23%低かった』

というのだが、これは、よく読むと最後の一行を除くと、『動脈硬化が進んでいない中年男性では、ハイレベルな運動は心臓に保護的な作用がある』ってことでしかなく、まずは石灰化してないことが重要だし、石灰化の最低条件として若い頃から運動習慣のあるアスリートの話ってことなんじゃないのかしら。

ちょっとだけ、落胆。

| | コメント (0)

みるみる広がる電子たばこ包囲網

電子たばこは脳卒中のリスク増加と関連する

2月6日~2月8日にハワイで開催された米国脳卒中協会2019年国際脳卒中会議で発表されたであろう研究データですが、世界中で爆発的に普及していく電子たばこに対するアンチのデータなんてその気になったら続々出てくるのは当たり前でしょう。だって、明らかに体内にあってはならない化学物質を吸い込んでいるのですから、生体の細胞を破壊することくらい容易に想像できます。タバコの敵は発がん性だけではない(というか、それ以外の方がはるかに多い)のですから。

”この種のものとしては過去最大の研究において、研究者らは米国に住む400000人以上のデータベースである2016年行動危険因子サーベイランスシステム調査のデータを調べた。合計66795人の回答者が電子たばこを定期的に使用したことがあると報告した。電子たばこを全く使用したことがないと回答した回答者343856人を対照群とした”

その結果は要するに、「電子たばこの利用者は若くて太ってなくて糖尿病にもなっていない人が多いにもかかわらず、脳卒中を起こす確率が有意に高く、心筋梗塞や狭心症または冠動脈性心疾患のリスクも増加させる(つまり、メタボなどの生活習慣病の影響ではなく、電子たばこ自体が原因)」という結論で、”電子たばこは健康被害が劇的に少なくなった夢の物質”という販売元の企業のプロパガンダが無意味だと斬り捨てた形です。

ま、大義名分をかざしながらミみっともなくスースーハーハーやっている皆さん、もうすでに逃げ道は封鎖されようとしておりますよ。

| | コメント (0)

急激な空腹時血糖増加

急激な空腹時血糖の増加、心血管リスク高い~吹田研究

”吹田研究”というのは、正式には『一般日本人集団内の高齢者に対する中年期の空腹時血糖値および心血管疾患のリスクの縦断的軌跡吹田研究』というものです。

それによると、空腹時血糖が急激に増加した人は心血管リスクが高いから、その予防のために危険因子の管理が重要であるのだそうです(Journal of the American Heart Association誌2019年2月5日号) 。

・男性3,120人および女性3,482人における各追跡期間中央値17.2年および20.2年の間に、それぞれ356件および243件の心血管イベントが観察された。
・joint latent mixed modelにより、男性は3つ、女性は2つのサブグループに分類された。
・男性の3つのサブグループのうちの1つは、空腹時血糖が急激に増加(40~80歳で96.5~205.0mg/dL)し、心血管イベントの累積発生率が高かった。
・女性の2つのサブグループのうちの1つは、空腹時血糖値が急激に増加(40~80歳で97.7~190.5mg/dL)し、心血管イベント発生率が他のサブグループよりわずかに高い傾向があった。

ま、書き写してはみたものの何も新しいことではない。食後高血糖パターンを有する人はインスリンスパイクが引き起こされることにより血管壁にコレステロールが引き込まれて血管壁が壊れやすくなる・・・毎日各人に説明している(わたしが結果説明する人には全員に説明しています)理論の実証でしかありません。

だから、日々、夕飯はおいしく感謝を持って味わっていただきましょう!

| | コメント (0)

ラブレター

思い立って自室のデスクの引き出しの整理をしました。長い年月を経てごった煮/山積み状態の引き出しの中味、かなり前からその大部分はもう要らないものだと分かっていたけど面倒くさかった。そろそろ地道に終活しなくっちゃ、と思って重い腰を上げたところ。昔のパソコンの取説とか、昔MacからWin(Vaio)に替えた時にデータ移行したりシステムバックアップしたりしたデータとか・・・さすがにFDはないけれど大量にあるMOデータのファイルには何が入っている? 大量のCD・MDには中味があるのかないのか・・・そんな多くを捨てました。もう再生する外付け機器すらないし、思い出の画像とかあったとしても絶対見ないと思うから。気づいたらほとんど空っぽ。

そんな引き出しの一番奥に「どうやったら取り出せるの?」と思うような形で仕舞い込んである箱を見つけました。浦島極上手巻焼海苔『浦しま』と書かれた缶を厳重にビニール紐で縛ってある。よほどの禁断のお宝が入っているようだが、何なのかまったく覚えていない。恐る恐る紐を解いて蓋を開けてみたら・・・何通もの封書。私たち夫婦が結婚する前、遠距離恋愛だったころのラブレターの束。「ぎゃ、はずかしい!」。そういえば、父が急死した後、家の中を整理していた姉が父母の結婚前のラブレターの束を見つけ出して「これは私の宝物にしたい」と持って帰ったのを思い出しました。あれと同じか・・・でも、さてどうしたものか。家を引き継ぐモノもいない我が家で、こんなモノが死後に残っても困るだろう。夫婦で晩年に読み返すとも思えないし、棺桶に入れるのも変だ。かといって捨てるに捨てがたい・・・結婚披露宴の写真と同じように、これは断捨離には難敵の要塞である。

とりあえず、何も見なかったフリをして再び紐を元通りに縛って、押し入れの中にしまい込みました。妻に「引き出しから変な缶が出てきたよ」と云ったら、「それもしかして、結婚前の手紙とか?」と図星で云い当てた。おそるべし。

 

| | コメント (0)

食習慣におけるアンチテーゼ

減量に朝食摂取は本当に有効か/BMJ

”朝食の摂取は、その習慣の有無にかかわらず、体重減少の戦略としては有効とはいえない可能性があるとの研究結果が、オーストラリア・モナシュ大学のKatherine Sievert氏らの検討で示された。研究の詳細は、BMJ誌2019年1月30日号に掲載された。規則的な朝食の摂取は、低BMIと関連し、体重増加に対する防御因子であることが、多くの観察研究で示唆されている。一方、これまでに得られた朝食摂取に関する無作為化対照比較試験のエビデンスは、一貫性がないという。”

オーストラリアの大学でこれまでの医学論文から13件を選んで系統的レビューとメタ解析を行った結果、試験の質が低すぎて結論を導き出せないという結果だったんだそうな。”著者は、「成人の体重減少に朝食を推奨する場合は、逆効果となる可能性にも留意する必要がある」と指摘し、「体重管理のアプローチにおける朝食摂取の役割の検討では、今後、質の高い無作為化対照比較試験を行う必要がある」としている。”というから、つまりは、「やせたかったら朝食は必ず摂れ」というのは根拠が曖昧だぞ、ということでいいのかしら。

ま、意地でも朝飯を食わないわたしにはどうでもいい話なのだけれど・・・それにしても、こんな内容でBMJに採用されるんだなぁ。

| | コメント (0)

見えすぎるということ

夜中に、ゆっくりと我が家の風呂の湯船に浸かりながら、ぼ~っと辺りを眺めました。

そしたら、なんか浴槽のタイルがいつになく黒ずんでいるように見えて、近づいて観察してみたらたしかにあちこち汚れている。壁のタイルもなんか端々が薄汚い。

「どうしたんだろう。昨日まではこんなに汚れていなかったと思ったけど、今日、砂埃かPM2.5か何かが窓から大量に舞い込んだのだろうか?」・・・夜中にそんなことを思いながらちょっとだけ凹んでしまいました。

でも、湯船から出て石けんでカラダを洗おうとして、気づきました。「コンタクトレンズを外すのを忘れている!」・・・いつもは仕事から帰ってすぐに外すコンタクトレンズをつけたままうたた寝してしまい、目覚めてからすぐに入ったから・・・「なんだそうか。いつもはもっとアバウトにしか見えてなかったから、お風呂がそれなりに汚れていることに気づいてなかっただけなんだ」・・・それに気づいたら、なぜだか安堵する自分がいる。いつもは見えなかったから気づかなかっただけ。ということは、『本当は汚れている』のだ。本当はもっとショックを受けないといけないのではないのか、と思うのだけれど・・・。

84歳になる義母が、白内障の手術を受けた後に自宅で洗面所の鏡を見たらものすごく薄汚れたシミだらけの自分の顔が目に入って、「私は恥ずかしくて他人様の前に出て行けない」と大きなサングラスをかけ始めたのを見て、「お義母さん、周りの人にとっては何も変わってないのだから、いまさらそんなことをする必要はないと思いますよ」と云って、一層落ち込ませてしまったことをふと思い出しました。

真実はどうであれ、あまり見えすぎないのがいい。真実がどうであれ、自分が見えている世界が自分の認識の中の現実なのだから、それを信じていて困らないのであれば、見えない状態のままでいてもいいのではないか。それが幸せというものではないか。

なんてなことを考えるわたしって、変ですか?

| | コメント (0)

ダイエットプログラム

職場の職員相手の生活習慣病改善プログラムWellness Programの成績発表も3週後に控える時期になりました。なんのかんの云いながら、今年もがんばっています。まあ、11月からの体重減少は2キロ強。数年前のように、歩数計を身につけるだけで10キロも12キロも減ることはなくなりましたが、それでもちゃんと減ることは減る。なんでか良くわからないが(毎日体重測定するのが良いようだ?)減る。10キロ以上減った時にまるで入院中の病気のじいちゃんみたいなカラダになった、あんな風にはなりたくないと宣言しながら、それを言訳に好きなように飲み食い・・・それでこの成果は、自慢してもいいのではないかしら。

ちなみに、前日の晩酌に日本酒を飲むと体重は数百グラム増える。
焼酎を生(き)で数杯飲むと、体重は数百グラム減る。
ビール1缶(350ml)は百グラム増える。
という法則を発見しました。

はい。 「で、飲まなかったら?」というご質問? ごもっとも。そのお答えは、
「試してみたことないから、わからない」

でも、昨夜、焼酎と日本酒とビールと缶酎ハイをまとめて飲んでみることは試してみた。 もちろん、酒の肴もいつもより多めにいろいろ食ってみた。 で、今日、恐る恐る体重計に載ってみた。なんとなんと、体重が減った。どういうこっちゃ。

結論。ダイエットは理屈ではない。必ずしも『ストイックな生活をすればするほどいい』というものではない。ん~、奥が深いのぉ。

| | コメント (0)

そっちに逃げても。

人間ドック受診者の問診票に「一旦、禁煙も考えたが、どうしても仕事のストレスが溜まるとタバコを吸わずにおれなくなるので、禁煙は断念した」という文言をみつけて、ひとりで苦笑いしました。

こういう逃げ口上よくあるけれど、禁煙外来を担当している医者や自分が禁煙を成功させた者はこれが何の意味もないことをちゃんと心得ています。なぜなら、そこで吸う一服でストレスは何も解決しないことが分かっているからです。たぶん、「ああおいしい」と口に出したところで、云うほどの幸福感は得られていないはず(これ見よがしにそういう云い方する人もいますがあれは本心ではない。もしも一服して「幸せだなぁ」とココロから思うようであればそれは麻薬中毒)です。仕事で溜まったストレスを取るには、よほど腹筋運動したり腕立て運動したりする方が明らかに有効だということ、たぶん(当事者も含めて)大多数の人が知っているでしょうね。

ねまった頭に一酸化炭素を吸い込んだら、頭なんか冴えるはずがないんです。そこは、触れちゃいけない確信なのでしょうけれど。

| | コメント (0)

食べたいモノだけ食うのは偏食か?

食べたいモノだけを食べるのは悪いことなのか?

最近よくそんなことを考えるようになりました。

「小さいころのしつけが悪くて、うちの子は食べたいモノだけしか食べない子になってしまった」と嘆くお母さんがいます。食べたいモノだけ食べるのを『偏食』といい、食事は栄養のバランスを考えて好きなモノも嫌いなモノも食べられるのが良い子だ、と思い込ませられているのは、やはり戦後の栄養学の影響なのでしょうか。以前、ある友人が、「どうしてバランス良い食べ方がベストなの? 草食動物とか肉食動物とかは別に健康のために日頃食わないものをたまには食べようか、とか考えなくても病気にはならないでしょ?」とか云っていて、この人なんでそんな屁理屈云ってるんだろう?とか思っていましたが、なんか最近、それがよく分かるようになってきました。

動物は、「好きなモノを食べる」とうよりも、「カラダが欲するものを食べる」が当たり前であって、野生の動物だけでなくイヌやネコなどのペットでも、食べたくないモノは残すのが常。好きじゃなくてもカラダが不足を感じたら、自ずとそれが含まれている食材を欲しくなるようになっているのじゃないか、と思うわけです。「これを食べると太るからガマンする」とか、「嫌いだけどビタミン摂らないと肌が荒れるというから野菜を食べるようにしている」とか、そんなストレスかける方が不健康なんじゃないのかしら。

ま、「なんでも美味しい」と感じるわたしに云わせると、好き嫌いの激しい子は、子どものころに親のキライなモノを食べさせなかったか、おいしい調理をしてもらえなかったか、のどっちかだったんだと思いますけどね。

| | コメント (0)

« 2019年1月 | トップページ | 2019年3月 »