急激な空腹時血糖増加
”吹田研究”というのは、正式には『一般日本人集団内の高齢者に対する中年期の空腹時血糖値および心血管疾患のリスクの縦断的軌跡吹田研究』というものです。
それによると、空腹時血糖が急激に増加した人は心血管リスクが高いから、その予防のために危険因子の管理が重要であるのだそうです(Journal of the American Heart Association誌2019年2月5日号) 。
・男性3,120人および女性3,482人における各追跡期間中央値17.2年および20.2年の間に、それぞれ356件および243件の心血管イベントが観察された。
・joint latent mixed modelにより、男性は3つ、女性は2つのサブグループに分類された。
・男性の3つのサブグループのうちの1つは、空腹時血糖が急激に増加(40~80歳で96.5~205.0mg/dL)し、心血管イベントの累積発生率が高かった。
・女性の2つのサブグループのうちの1つは、空腹時血糖値が急激に増加(40~80歳で97.7~190.5mg/dL)し、心血管イベント発生率が他のサブグループよりわずかに高い傾向があった。
ま、書き写してはみたものの何も新しいことではない。食後高血糖パターンを有する人はインスリンスパイクが引き起こされることにより血管壁にコレステロールが引き込まれて血管壁が壊れやすくなる・・・毎日各人に説明している(わたしが結果説明する人には全員に説明しています)理論の実証でしかありません。
だから、日々、夕飯はおいしく感謝を持って味わっていただきましょう!
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