冠動脈石灰化と激しい運動
わたしの冠動脈の石灰化は著明に多いのです。諸般のデータからすると、「いつ心筋梗塞で倒れてもおかしくない」レベルの石灰化です。高血圧症の内服薬も服用しているわたしは、それをCTで見て以降、それまでやっていた日常的なスポーツを控えるようになってしまいました。ですから今回のCareNetの報告の様なモノにはつい目が行ってしまいます。 わたしの冠動脈の石灰化は若い頃にタバコを吸っていたからだと思っていましたが、運動してたからなのかなとか勘違いしそう。
”中年期の男性は激しい運動を行っても、心臓に悪い影響はないことが、米テキサス・ヘルス・プレズビテリアン病院付属運動・環境生理学研究所のBenjamin Levine氏らによる研究で示された。週に8時間以上の激しい運動をする比較的年齢の高い男性アスリートは、運動強度がより低い男性と比べて早期死亡リスクが上昇するわけではないことが分かった。”(「JAMA Cardiology」1月30日オンライン版)というもの。
『激しい運動をするアスリートは、動脈硬化の指標とされる冠動脈石灰化(CAC)のレベルが高い傾向がみられており、こうした運動は健康に有害ではないかと疑問視されていた』『平均で10.4年間追跡した結果、激しい運動を行う男性は、身体活動レベルが低い男性に比べてCACスコアが高かった。解析の結果、CACスコアが低く激しい運動を行う男性群では、CACスコアが同程度で身体活動レベルが低い男性群と比べて死亡リスクが半減したことが分かった。また、CACスコアが低く激しい運動を行う男性群では、心臓病で死亡するリスクも61%低かった』『CACスコアが高い男性においても、激しい運動を行うアスリートでは、身体活動レベルが低い男性と比べて死亡リスクが約23%低かった』
というのだが、これは、よく読むと最後の一行を除くと、『動脈硬化が進んでいない中年男性では、ハイレベルな運動は心臓に保護的な作用がある』ってことでしかなく、まずは石灰化してないことが重要だし、石灰化の最低条件として若い頃から運動習慣のあるアスリートの話ってことなんじゃないのかしら。
ちょっとだけ、落胆。
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