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ブルーベリーかアントシアニンか

ブルーベリーの“青”、薬剤に匹敵する血圧低下と関連

CareNetから配信されたMedscapeからの記事。 「100g相当のブルーベリーを1日2回4週間摂取すると降圧薬の効果と同等の収縮期血圧低下をもたらした」という研究がイギリスで報告されたらしい。そこから、研究者らは「抗酸化作用のある化合物で、赤色、紫色、青色の植物に色を与える色素であるアントシアニンが、遅くとも2週間で内皮機能を向上させる、この血管系への有益な効果に関与していると考えている」とコメント。

最近は、自然界の食品(植物や海草や魚など)の健康に及ぼす効果が見直されてきています。それはそれですばらしいことで、野菜を食べたり魚を食べたりすることへのモチベーションが上がることでしょう。でも、こういう研究から導き出される結論は、「ブルーベリーを積極的に食べよう」ではなく、「アントシアニンを積極的に摂ろう」ということになり、「それなら手っ取り早くアントシアニンのサプリを飲めばいい」となることが必至。遠い昔、「塩分の主体は塩化ナトリウムだから」という理由で工場で食塩を作って”塩”だと名乗ったのに似ています。食塩と塩はまったく違うもの。主成分以外に含まれる微量元素や混ざりものの成分が一緒に働いてこその”塩”だということで、少しくらい割高になっても自然界の塩の方が身体にいいから使いたいという人が増えたことを忘れないようにしたいものです。

「アントシアニンは、食用植物に赤色、紫色、青色をもたらす水溶性色素である」と同氏は説明した。「したがって、アントシアニンはブルーベリーのみで認められるわけではなく、さまざまな食品中に存在する。加えて、数百種類のアントシアニンが存在し、そのうち本報告では63種類の血漿中代謝物が調査されている」「本研究が指摘する最も重要な点はおそらく、植物性化学物質を多く含む植物ベースの食事を選択して健康的な食生活を送ることが、とくに全体的な健康に有益であるということである」というこの研究に対するコメントが正直な研究者の感想なのかもしれません。

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