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一歩間違えば

昨日の琵琶湖脇の悲惨な交通事故のニュース。最近、頻繁に想定の範囲を逸脱した凄惨な事故ばかり起きますが、昨日の事故は本当に悲惨。直進車に対向車が不注意に右折して衝突し、ぶつけられた直進車が横断歩道の前で信号待ちしていた保育園児の列に突っ込んでいったというもの。「右折車の運転手が逮捕され直進車の運転手が釈放された」そうですが、どっちが良いとか悪いとかそんな問題ではなく、何の関係もない幼子が亡くなっているという事実はどっちも重く受け止めていただきたいものです。直進車がどの程度のスピードで運転していたのかは存じませんが、「このバカ、まさか曲がってくるんじゃなかろうな」という対向車への警戒意識があれば、もう少し小さな事故ですんだのではなかろうか、と思う第三者の私。

でも、実は、必ずしも第三者ではないのであります。かれこれ15年くらい前、家の近くの信号機のある交差点を青信号で直進していた時、私は左から突っ込んできた軽トラに衝突され、そのまま斜め右前方向に吹き飛ばされて交差点横の信号機に激突しました。相手も青だったと主張しますが、朝日に向かって走っている運転手に信号の色など(あるいは信号があったことすら)見えなかったはずです。結果として愛車は大破し、私はいまだに頚椎ヘルニアと腰椎ヘルニアの症状に悩まされています。

「今考えると、本当によかった。あの時あの交差点に誰かが信号待ちしていたら、今回の事故のように絶対に人身事故になったはずだもの。このニュース見て、すぐにあなたのあの事故のことを思い出して背筋が凍ったよ!」と妻がつぶやきました。その通りだ。あの時、信号が点滅しはじめたから大急ぎでスピードを出して交差点に入った、あの行為さえしなければ、あんな事故は起きなかったはずだ。今回も、右折した運転手が悪いのは事実だけれど、直進車が「そんなヤツもいる」と身構えていたら事故は起きなかったかもしれない・・・そっちに思いが向いてしまいます。

その後、交差点の大きさや信号機の有無に関わりなく、交差点では絶対にスピードを落とすようになり、交差点では誰かが飛び出してくるのが当たり前だと身構えるようになりました。世の中の皆がそうであってほしいと思うのだけれど、完全に赤信号に変わってしまった交差点を猛スピードで通り過ぎる車に何度遭遇しただろうか。

 

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