睡眠に関わる問題
<夜間に照明やテレビをつけたまま寝る女性は肥満になりやすい>
『睡眠時には、部屋の明かりを消して暗くすることで、肥満リスクを軽減できる可能性があるという研究が発表された。就寝時に部屋を暗くすることで、女性が肥満や過体重になるリスクが減少する』『部屋で明かりをつけっぱなしにしたり、テレビを見ながら眠ることが、体重増加や肥満のリスクを高めている可能性があるという研究を、米環境衛生科学研究所(NIEHS)が発表した(JAMA Internal Medicine)』
女性に限定している報告が多いのは、もともと女性だけを登録するコホート研究がアメリカには多いからで、この研究は国立環境衛生科学研究所が実施する”環境リスク要因と乳がんの発症との関連”について調査しているコホート研究(シスター研究)に参加した、4万3,722人の女性(35~74歳)を対象に行われたものだそうです。
結局、『寝室でテレビや電灯をつけっぱなしにしている女性は、睡眠中に部屋を暗くしている女性に比べ、5年間で体重が5kg以上増えるリスクが17%上昇し、BMIが10以上増えるリスクが13%上昇した』というのですが、「灯りを点けて寝ていると太りやすい」という理由は世間で有名なブルーライトの問題によるメラトニン分泌異常や体内時計の乱れに関連する、ということのようです。寝る前にスマホやPC画面の光を目に当てると体内時計が朝と判断するから質のよい睡眠を得られない、ということは周知の事実でしたが、直接目で灯りを見るのではなく、目をつぶっていても皮膚の上から身体に人工光を当てるだけで睡眠の質に悪影響を与える、という結果はなかなかのインパクトだと思いました。
温室で促成栽培をするときに昼夜を問わず灯りを点けて、夜も昼だと勘違いさせて成長を促す、というのと同じことなのでしょうか。
| 固定リンク
« 高齢者のやせ問題 | トップページ | 隠居練習 »
「心と体」カテゴリの記事
- 男は炭水化物、女は脂肪!(2023.11.30)
- 『かるしお』(2023.11.28)
- アルコール濃度(2023.11.27)
- 高齢ドライバー(2023.11.23)
コメント