フェイクミート
今朝のテレビ番組で『フェイクミート』の存在を知りました。
『フェイクミート』(肉代替食品)は、文字通り肉の代わりに大豆などを使ってハンバーグなどを作るわけですが、最近は味も見た目もまったく肉を使った場合と遜色ないのだと云っていました。本物の肉を使うより、タンパク質が維持できるのに脂肪分とカロリーが半減するからヘルシーなのだそうです。「これはもう、どこから見ても肉です!」と皆が絶賛していました。
「へえ、そうなんだ」とか思いながら、もともと肉より豆腐の方が好きなわたしはそんなに感動するほどの話ではなかったのですが、ふと考えたことがあります。このフェイクミートとやらの食材、タンパク質とかカロリーとか脂質とかそういうメインの栄養素以外はどうなのだろう? お肉に含まれるビタミンやミネラルやはこのフェイクミートでもちゃんと補充されているのだろうか。世の中の自然界にある食材というものは、メインのもの以外のすべての栄養素の組成には必ず意味がある。そこの部分がなければそれはお肉ではない。そこまでフェイクできているのだろうか、と。
むかし、塩の代用として『食塩』が誕生したころ、自然界から生まれた塩は供給が安定できないし金がかかるけれど、これが工場で作れるなら安価でできる。ということで、「塩=NaClだ」という理屈で生まれた”シオ”が、本当は「塩」ではないということを教わったときにものすごいショックをうけたことを思い出します。自然界にある「塩」には、ナトリウムとクロール以外の無数のミネラル成分が含まれているから「塩」なのであって、NaClと「塩」は全然別物なのです。それがこの『フェイクミート』でも云えるのではないか。だとしたら、存在の意味はあまり大きくはないのではないか、と思うのであります。
やっぱり、『フェイクミート』は、お肉の代用ではなくて『フェイクミート』という大豆料理だと主張した方が良いのじゃないのかな。
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