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これは由々しき問題

「生活にゆとりのない」家庭は食育に関心がない 子供の孤食や栄養バランス不足に親の生活習慣病が影響

 『富山大学は、食育に関する新たな調査結果を発表した。「生活にゆとりのない」家庭の親は食育に関心がない傾向があり、とくに母親の生活習慣が「悪い」と、親が食育に関心がなく、栄養バランスを考えない傾向にあり、子供の孤食も多いことなどが示された。また、子供のメディア利用時間が長いほど、朝食の欠食や間食が増える傾向があることも分かった』・・・富山大学地域連携推進機構地域医療・保健支援部門が、富山県教育委員会との連携事業として実施された文部科学省スーパー食育スクール事業の追加調査として実施し、Journal of Epidemiologyに掲載されたデータだそうです。

(1)「生活のゆとりがない」家庭は、親が食育に関心がなく、栄養バランスを考えない傾向にあり、子供は野菜を食べない
(2)親の生活習慣が悪いと、親が食育に関心がなく、栄養バランスを考えない傾向にあり、子供の孤食も多い
(3)子供のメディア利用時間が長いほど、子供は朝食を欠食し、野菜を食べず、1日2回以上間食をする

これは、簡単に想像つく結果ではあるけれど、深刻で社会的な由々しき問題です。食育なんかに目を向ける余裕がないということです。むかし、日本中が貧乏だったころ、生活が苦しくて食べるものもままならなかったころでも、「自分は食べられなくても、せめて子どもだけは食べさせたい」と努力したのが母親だったのではなかろうか。子どものことを考えない母親は実質的にはほとんどいないと思うけれど、ただ、「まずは自分」というのが今どきのお母さん、というのも事実。自分が遊ぶために子どもを夜中でも連れ回すとか、自分が食べたいから子どもにも同じものを作るとか、自分が夜更かしするから子どもの夜更かしも許すとか・・・大人になれない親が増殖していくのは、その親の親であるわたしたち世代の責任なのかもしれません。

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