階段の危機感
先日、学会参加のために大阪出張した際、いつものように駅では階段を探して上っておりました。大きな旅行かばんを抱えたり引き摺ったりする時を除いて、わたしは必ず階段を利用することにしています。そういえば、新大阪駅のメインがエスカレーターなのはわかりますが、新しくなった大阪駅にもメインのスペースはエスカレーターのみで、大量の人がそこに集中するのには閉口してしまいました。
今回は小さな手提げかばん一個で身軽に出張してきたので軽快に階段を上っていたのですが、ある程度上ったところで急にふらつき始めて後ろに倒れそうな不安感に襲われました。職場では4階の診察室まではいつも階段を使いますが3階以上になるとふらつくようになってきたので手すりを握って上るようにしていますが、駅や公共のビルの階段を上っていてこんな感覚になったのは初めてだったのでとてもショックでした。小脳梗塞を患っているからか体幹の筋力が落ちているからか、その現象自体は自分でそれなりに納得しているのですが(だから手すりを握るのですが)、駅の階段で起きたことがショック。大きな駅なので必ずしも手すりのある場所を通れるとは限りません。今回も真ん中あたりを歩いていてグラっと・・・たぶん、実際には倒れたりはしないのです。今までも一度もそんなことは起きていないのですから。でも、「倒れるのではないか」と感じるふらつき感(本当はふらついてもいないかもしれない)は本当に自分の心を不安にさせるに十分なのです。
とにかくすごくショックでした。我が家のワンたちが、毎日軽快に階段を飛び跳ねて上がり下がりしていたのに、ある日、歳を取って階段を踏み外した瞬間から、怖くなって走り上らなくなった・・・あれがこれと同じようなショックなのだろうな。
くそう、負けてたまるか!
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