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がんを体験した「こころ」

国立がん研究センター中央病院の清水研先生の講演スライドは、私のココロをわしづかみしました、時間が経つにつれてうまくここにまとめられなくなってきたので、いただいた資料から、いくつか語録(スライド)を書き写してみます。

●その出来事を体験していない私達が「悲惨」と思うような状況に置かれたとしても、当事者は適応していく力を持っています。

●『悲しむということ』(感情の「みかた」:堀越勝)
 ・悲しいということは、こころが痛い状態。「何かを失ったよ」ということを教えてくれます。
 ・人の前で涙をみせることはみっともないことではない。涙はこころの痛みをやわらげてくれます。
 ・ひとり忍び泣くよりも、誰かの前で泣けることの方が大事。こころの痛みは誰かに受け入れられたときに最もやわらぎます。
 ・悲しみをゆっくり味わうことで、わたしたちは、人にやさしくなれます。
 ・もしこの世に天国があるとしたら、それはあなたが安心して涙を見せられる場所だと私は思います。

●『怒りとゆるし』(感情の「みかた」:堀越勝)
 ・怒りは自分の領域が侵されたときに発動する感情。怒りを感じないようにすると、自分が何者かわからなくなり、生きる喜びを失います。
 ・怒りに対処する第一のステップは、こころに傷があることを認めることです。
 ・次に自分の怒りについて告白すること。怒りの告白のあとには必ず悲しみが伴います。
 ・この作業は苦しいですが、やがて終わりがやってきます。ゆるすとは、相手ではなく自分自身を変える作業です。

 

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