正義は残酷
世間を騒がせる”煽り運転”
昨今流行の”逆走運転”や”踏み違え暴走運転”とかと違って、”煽り運転”は、自分勝手な正義感という大義名分があるからとても厄介。煽り運転する輩は、昔なら暴走族のヤンキーがオレオレでイキがっている姿の印象があるけれど、今は自分なりの「わたしが正しい」の感情が生まれるからやらかす。「まず相手が非常識な運転をしたから、あいつを懲らしめてやった」と彼らは必ず主張する。「追い越し車線なのにチンタラ運転しやがって」「突然割り込みしやがって」「急にブレーキ踏みやがって」・・・オレが悪いんじゃない。正義のために、神に代わってオレが懲らしめてやっているだけだ、と自分なりの大義名分を主張する。その後ろ盾があると思い込むことによって、「自分は正義の使者だから何でもやっていいんだ」と勘違いするわけだ。恐ろしい。
これはおおよそクレーマー心理と同じ。たとえば、今朝コンビニで買ったサンドイッチのパンが乾燥してパサパサだったとする。「あーあ、今日は外れに当たったな」とわたしなら諦めてしまうのだけれど、このときに「同じ金払わせてこんな不良品を売るなんて、詐欺だ!」と腹を立てて突然店員に食ってかかって怒鳴り散らす輩がいる。これも、正義の使者としての自分を正当化している姿。
日本人は、マジメな国民なだけに、こういう錯覚に陥る病人が多くなりやすい。そんな気がします。
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