受診勧奨リーフレット
”糖尿病患者における腎臓病重症化予防が全国的に大きな課題となる中、コウノトリの放鳥で知られる兵庫県豊岡市では、独自の取り組みを行っている。公立豊岡病院内分泌・糖尿病内科の岸本一郎氏らが同市の特定健診データを解析したところ、同じHbA1cが8.0%以上でも、治療を受けている人に比べ、受けていない人では腎機能低下のリスクが8倍以上高いことなどが分かった(糖尿病2019;62:347-354)。同氏らは、これらの研究結果を端的に示したリーフレット(図1~3)を作成し、該当者に届けて、医療機関の定期受診を促すことを検討している。”(Medical Tribune 2019.9.10配信)
”岸本氏らは「腎臓病予防の観点から、血糖値が高い未受診者に定期通院をしてもらうことが特に重要。高血糖を放置することの危険性を市民に呼びかけていきたい」との考えを示している。”
この豊岡市の取り組みはとても重要なことであるととともに、とてもショッキングな研究結果だと思います。「あなたは糖尿病ですよ」と云われ、あわてて病院に行ったけれど「まだ薬はいらない」と云われたからという理由でその後二度と病院に行かない人のいかに多いことか。そして翌年以降、健診でひっかかっても「以前に受診して問題ないと云われたから」という免罪符をかざして受診を拒む人たち。彼らに外来通院を促すのはとても骨の折れる作業です。こういうデータのリーフレットが送られた報告書と一緒に同封されていたら、少しは行動変容する可能性があるでしょう。それほどにインパクトのあるリーフレットですね(どこかにここでリンクできるデータがないかと検索したけど見当たりませんでした。残念)。
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