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イヌを飼いましょう

犬の飼い主は心血管リスクが低い

 ”ペットを飼っている人、特に犬の飼い主はペットを飼っていない人と比べて心血管疾患(CVD)のリスクが低いことが示された。チェコ・St. Anne's University HospitalのAndrea Maugeri氏らが、同国ブルノ在住者の心血管の健康状態を2013年から5年ごとに追跡しているKardiovize Brno 2030研究のデータを解析した結果をMayo Clin Proc Inn Qual Out(2019; 3: 268-275)に発表した”(Medical Tribune 2019.9.6発信)

この検討で使われているのが『CVHスコア』というもの。これは、”米国心臓協会(AHA)が提唱する心臓の健康指標Life's Simple 7の7項目(BMI、食事、身体活動度、喫煙状況、血圧、血糖値、総コレステロール値)を、それぞれ0点(不良)、1点(普通)、2点(最適)で採点し合計したもの(範囲0~14点)”だそうです。その結果、犬を飼っている人は、何も飼っていないか他のペットを飼っている人に比べて、とくに身体活動度と食事内容、および血糖値が最適スコアだったそうです。

こういう報告はとてもうれしい。最近は飼いやすさの観点からイヌよりネコの方が人気があるそうで、なんかちょっと肩身が狭かったのですが、ヨーロッパの報告だとは云え、ペットの中でも特にイヌを飼っている人限定で「動脈硬化疾患になりにくい」という結果が出たのだから、手放しで胸を張ってワンとの生活を楽しみましょう。

ただし、”ペットを飼っている人は、ペットを飼っていない人に比べて喫煙率が高かった”ていうのはちょっと・・・。ペットがいるんだから副流煙のこと、ちょっと気遣ってほしいものですな。

 

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