「ウォークビズキャンペーン」
『歩いて熊本地震の復興支援!ウォークビズキャンペーンで組合員の健康増進を』
”「あなたの一歩を熊本の明日に!」をキャッチフレーズに、健康保険組合連合会(健保連)の「ウォークビズキャンペーン」が今年度も行われる。これは参加者が期間中に歩いた歩数分に応じ、熊本地震復興の寄付金が熊本県へ送られるもので、今年で3回目。
個人の自主的な健康づくりを促すインセンティブ事業の一環で、歩くことで自身の健康増進はもちろん災害の被災地支援にもつながる、という特徴がある。健康増進と社会貢献を同時に行えるとあって、健康無関心層が取り組みを始めるきっかけにもなりやすく、昨年より多くの健保組合がキャンペーンに参加することが期待されている”
定期配信されてくる保健指導リソースガイドの2019.9.12配信号でこんな記事が紹介されました。健保連がこんな活動をしていることを初めて知りました。今、各企業や自治体は組合員や市民の各々が健康の取り組みをするためにいろいろなインセンティブを準備して取り組んでいます。以前紹介した大分の『歩得』は、歩いた歩数や健康イベント参加有無に応じてポイントを獲得して提携しているお店の商品が買えるというもので、サッカー応援仲間の友人は有効利用しています。私が産業医をしている企業でも、年1回全社を挙げて健康への自己チャレンジを行って表彰など行っています。
ただ、こういう取り組みがなかなか奏功しない大きな理由は、一番取り組んで欲しい『健康無関心層』を動かすだけの力がないことです。私も、ちょっとお店で安くモノが買えるとか、皆の前で表彰してもらえるとか、その程度では面倒くささを凌駕できないからです。その点、この健保連の着目点が面白い。自分が歩いた分だけ『熊本地震への復興支援になる』ということ・・・日本人の特性をうまく利用している気がします。自分のためにするのは面倒くさいけど、それが人のためになるというならしないでもないぞ。単に寄付するというのはどこか偽善者っぽくてイヤだけど、自分が動いて稼いだモノだし匿名だし、大した量じゃないけど自分も社会貢献した満足感も得られるぞ。良い取り組みだと感心しました。自分が熊本地震の当事者でもありますし。
”この事業を監修した東京都健康長寿医療センター研究所の青柳幸利氏(運動科学研究室長)は「誰かのため(震災復興への貢献)に歩くということが、参加者の方の歩くことへの意欲を高めるという効果が現れた結果」と評価し、さらなる参加者の増加に期待を込める”というには、まさにその通りだと思います。
自分が熊本地震の当事者でもありますし、自分も参加しようかなと思って調べてみたら、なんと、うちの職場は健保連に入ってないので参加資格がない! これはショックだ、健保連の組合員でないと参加資格がない(個人参加はできない)なんて。残念。ま、当事者のわたしが云うのもなんですが、東日本大震災や九州北部豪雨や今の千葉の災害や、日本中で支援しなければならないところがいっぱいある中で、なんで熊本だけ?と思う人もおりましょう。ま、でもこういうのは、一点に限定した方ががんばれる気はしますね。健保連組合員のみなさん、本当にありがとうございます。
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