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2019年12月

大そうじ

今日は一日中大そうじ。やりたかった断捨離を今年もがんばりました。ゴミ袋(大)5袋になりましたが、まだまだし足りない感満載です。それでも、今年はこれくらいで許してやろうと思います(笑)

「どうして、年末になったらみんな大そうじをするのだろう?」

むかしは何も疑問など持っていませんでした。子どもの頃から、「年末はその年の汚れをきれいに払って、スッキリした気持ちで新年を迎えるのが当たり前」と、両親にも学校の先生にもテレビの番組でもそう教わってきていたから。でも、本当はどうなのでしょう。だって、年末なんて掃除するには一番適していない季節。徹底的に大そうじするなら、春のゴールデンウイークの頃か秋の勤労感謝の日の頃がベストシーズンですもの。

単なる『年の節目』という理由だけで儒教的教育だったとしても、昨今の異常気象の元ではさすがに大義名分だけでは辛い。でもたぶん、年末に大そうじするのは、このときにしないと一年中しないから、なのではないかと思ってます。日本中がするから、今しなければならないからという理由でイヤイヤする・・・それが大事なのです。しなければならないことはたくさんあるけれど、ゴールデンウイークに大そうじしますか? そうじするのに最適な季節は、遊ぶにも一番良い季節なのですから(笑)

そう云いながら、まじめに大そうじするかといえばそうでもない。「別に、大そうじしなくてもいいんじゃない?」「無理してやっても何も得はないし、年末年始はもっと他にすることはたくさんあるでしょ」と思うようにもなりまして・・・ま、ささやかながらこれも『多様性』ということで。

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開設12年目終了

2007年12月に開設したこのブログ。還暦を迎えたときに一旦休止宣言したけれど、結局なんやかやと再開して、今日12年目終了です。少々、継続の意志に陰りが見えてはいるけれど(どうしても毎日更新しなければと云う強迫観念がなくなっている分、気まぐれ感満載のアップになっていますが)、それでも最近は用がなければ頭の中で次の話題を探している状態にまでは戻りました。ネタは見つけているし、時間があれば書き始めるのだけれど最後まで行き着かないままになっている文章の如何に多いことか。これが悩みのタネです。

2020年度からは職場の組織の中の役職からやっと外してもらえそうだから、そうなったらもう少しまじめに執筆活動に専念してみようかしら(なんていい加減で無責任なことを書いてみる、だってこれは私のブログだもん)。

とりあえず、片田舎の還暦を1年半以上すぎたロートル医師の気まぐれにおつきあいいただいている皆様、おつきあいいただける間はこれからもどうぞおつきあいください。

 

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歯磨きと心臓

歯磨きで心保護?

Medical Tribuneに配信されてきた記事。

”韓国・Ewha Womans UniversityのTae-Jin Song氏らは、韓国の国民健康保険データを用いて中高年約16万人を解析。その結果、歯磨きの頻度と心房細動(AF)および心不全リスクの低下に関連が認められたとEur J Prev Cardiol(2019年12月1日オンライン版)に報告した”

というもの。

『1日3回以上の歯磨きで心不全リスク12%低下』
『歯の喪失数と心不全リスクに正の相関』

など、とてもセンセーショナルな研究結果に対して、評価者が、「歯磨きを心不全の予防法として推奨するのは時期尚早」「心血管疾患発症への炎症の関与はもっと介入研究による検証をすべき」などと批評しているところが、どこか腸内フローラが生活習慣病やアレルギーの原因だという意見が出始めた十数年前の風潮に似ている気がして、ちょっと可笑しくなりました。

口内細菌(特に歯肉縁下の細菌バイオフィルムなど)の全身炎症にもたらす影響だとか、いわゆる虫歯菌が冠動脈を冒して心筋梗塞を起こすとか、そういうデータを10年以上前に歯科医の知り合いからよく聞いていた私としては、特に驚く結果とも思わないし、歳をとるとともに面倒くさくなってくる歯磨きをこまめにさせるモチベーション作りにはとても有効な報告だと思いますけどね。
 

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住宅街の歩道

毎年恒例の健康増進プログラムWellness Programは開始1ヶ月にしてすでに3キロの減量に成功しています。うちの健康運動指導士くんのご指導のもと、懸案のお腹~腰回りのユルユルもかなりなくなって締まってきました。やっと毎朝腹筋の痛みを感じられるようになりました。始めた頃はどんだけ腹筋運動しても翌日どうもない状態だったのですが、余分な皮下脂肪が減ってきてやっと筋肉に直接刺激が及ぶようになった実感があります。勝負はこれから!

今年はかなりストイックに決めたことをきちんと実行している成果なのだと自負していますが、毎日の1万歩歩行のノルマがなかなか大変。平日や天気の良い休日は難なくクリアできるのですが、先日の日曜日のように一日中冷たい雨の日などは、意図的に傘を差して朝夕の散歩をしないとクリアできません。で、久しぶりに近所の住宅街を歩いてみたのですが・・・以前も一度ここに愚痴ったことがありますが、とにかく住宅街の歩道は人が歩くためには作られていません。単に車を自由に通らせるための避難路ですね。雨が溜まらないようにやや車道に向かって斜めになっているのはしょうがないとして、各家庭の入り口や車庫前の部分だけ車道から段差ができないように下げている(家に出入りする車のため)ので、注意しないと足首をひねりそうになります。

「住宅街の歩道は、歩くためのモノではなく車を避けるためのモノである」・・・せっかく路面を足にやさしいブロックに替えても、まっすぐじゃない道は少なくともウォーキングには不向きですね。都会のだだっ広い歩道がうらやましいぞ! そんなことを独りで愚痴りながら無事にノルマを果たしました。まあ、メッシュのズックは中までびしょびしょに濡れてしまいましたが、満足。

 

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おにぎりダイエットがガマン地獄を打破してほしい

全農が「おにぎりダイエット+ウォーク」セミナーを開催!

「全農がんばれ!」と云ってあげたい。11月20日、日本能率協会主催の「カラダ改善プロジェクト~第2回 健康診断・健康管理 EXPO~」(於:東京ビッグサイト)で全国農業協同組合連合会(JA全農)がセミナー「おにぎりダイエット+ウォーク」の講演を開催したそうで、その模様が報告されています。

糖尿病管理にもダイエットにも炭水化物カットが一番有効だと云われ、「欧米人には向くけど日本人には向かない」と思われていたけれど日本人にも有効だと専門医たちが云うようになって、本当に恐ろしいように炭水化物を避ける若者が増えているのを心配していました。世の炭水化物はたくさんあるのに、米(ごはん)さえとりあえず口にしなけりゃ良かろうとばかりにおかずをたらふく食って「なんで私はやせないの?」と嘆く御仁の如何に多いことか。炭水化物なんて文字通り水と炭だけなんだから、炭水化物だけ食っておけばやせるに決まっている(それは熊本地震でにぎりめししか食えなかったときに実体験したからわかります)し、それを食わずにやせるのは脱水主体であることも想像は付くのです。

そんな中、やっと、「ごはんはダイエットの敵ではなくて最高の味方なんだよ」と叫んでくれるようになったけれど、もうこの『ごはん主犯』の都市伝説はそう簡単には打破できないところまで来ている気がします。だからこそ全農がんばれ。おにぎりダイエットはすばらしいけど、でも、おにぎり食って消費しなかったら当然蓄えるんだからね。「食ってから運動するときに一番消費されるのが炭水化物なんだ」ということはおさえておいてほしいですね。
 

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新型タバコ

かなり明確に新型タバコの健康安全神話を論破できてきていると自負してきましたから、「あ、私はアイコスに替えましたもんね」と胸を張って云う受診者に「電子タバコはタバコですから同じことですね」と冷たくあしらうのにも慣れてきました。でも、”いまや成人の10%以上が新型タバコを吸っている時代。加熱式タバコを吸っている人の10~30%は「タバコを吸っている」と認識していないようです”というのが実情らしい。

新型タバコを吸っている患者に伝えたいこと(2)

 『新型タバコの本当のリスク』の著者でもある田淵先生のこの記事によると、”2018年の調査時に加熱式タバコを吸っていた680人のうち、60.6%の412人が加熱式タバコを使用した理由として「ほかのタバコよりも害が少ないと思ったから」と”答えたそうです。次に多かった理由は「タバコの煙で他人に迷惑をかけるのを避けるため」だとか。つまり、紙巻きタバコを新型タバコに替えた理由は『自分の健康被害』や『ほかの人への受動喫煙の害』に配慮していることがわかります。「他人にいやな顔をされずに堂々と吸いたい」と云うヒトもいるでしょうが、総じて皆まじめに健康のことを考えているわけです。だからこそ、メーカーは本当のことを伝えてほしいし、政府や自治体の「税収が予算に含まれるから」とかいう逃げ道ではない禁煙方策をもっと積極的に検討してほしい、と思わざるを得ません。

 

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事前登録

最近は学会の事前登録制が多くなりました。当日の手続きが簡単で長蛇の列に並ばなくていいとか、事前登録の方が安く済むというメリット。主催者側は当日に本人が来ようと来まいと確実に金を集められるメリットがあります。わたしもできるだけ経費を浮かせたいから(というより、「もう申し込んじゃったから行かざるを得ないんだもーん」というアピールのために)最近はよく事前登録をします。当日、現金を払わなくていいのはサイフにも優しい(笑)

ただ、ふと思うんです。この歳になるといつ何が起きるかわからないから、数ヶ月後にある学会の事前登録しても、そのときに本当に行けるかどうか分からないんですよね。自分が病気で倒れることももちろんあるけれど、熊本地震を経験しているわたしは突然の天変地異が全然珍しくないことを実感として知っています。身内が倒れることもある世代になりましたし。

それでも事前登録します。それをしないと、直前で面倒くさくなりそうなんで。

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元旦休業

コンビニやデパートが元旦に休業すること自体、わたしは賛成ではあります。

コンビニやデパートが1月元旦に完全休業するのしないのと騒いでいます。大手コンビニ業界はまだ試験的に一部で休ませることは考えても、全国のすべてのコンビニを休ませる気はないようで、人手不足で難渋しているコンビニの店主たちは赤字覚悟の開店をすることをボイコットしたい!と抗議活動を始めました。

そもそも、コンビニは”セブンイレブン”・・・朝から夜まで開けている(朝7時~夜11時まで)というコンセプトなのだから、24時間営業自体が不要なのではないか、人手も足りないのだからこの際思い切って夜中の営業を止めればいいのにと思っていましたが、これはそう簡単ではないことを知りました。コンビニが24時間営業であること前提でそれに合わせて商品を作る工程やら運搬のトラックの運用やら、流通業界の運用自体を根底から変えなければならないからです。

でも、元旦だけを完全休業することくらい簡単でしょ。私たちの年齢は昭和の時代に正月三が日に店が開いていないのは当たり前だった世代で、だからお節料理を作り非常食用にカレーやおでんやカップ麺を買い込んだりしたわけです。平成になってもコンビニが元旦に開いているなんて特殊でした。昔から元旦はゴルフに行きますが、当時は店もゴルフ場の食堂も開いてないから家からおにぎり持って手弁当でゴルフするのが当たり前でした。「年末年始も仕事しているからコンビニがないと困る」「里帰りしないから食べるものがない」という連中でも、年末のうちに食材買っておけば何ということはない。「独り暮らしの老人はコンビニが頼りらしいからかわいそう」とか云っている若奥さん、彼らこそ昔を知っているから大丈夫ですよ。

働き方改革。ほんの2,30年前の正月に戻ることは決して経済の退行ではありますまい。今後コンビニを健全な経営にさせるとっかかりとしても、令和最初の元旦の風景がどうなるかがとても楽しみです。
 

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同窓会

還暦前後になってから、若いころの同級生やクラブ仲間との宴会の開催が多くなりました。中学時代の同窓会は20年前(ノストラダムスの大予言のXデー直前ころ)から頻回ですが、それでも還暦絡みになったころからさらに濃厚になった気がします(県外在住者の分会も頻繁に)。以前はそうでもなかったけれど、最近は可能な限り無理してでも参加しようとする自分がいます。

でも、こういう会に頑なに参加しない人が居ます。「おれは、過去の思い出に浸りながら懐かしがるような生き方なんかキライだ!」とか云って。でも、彼らはきっと参加しないからわからないのだろうけれど、この歳になってからの同窓会はそんなものとはちょっと違う気がします。

周りが同い年かあるいは学生時代の数年違いの先輩か後輩ばかりなので、まずは忖度がない。皆それぞれに、社会ではそれなりの地位にある人やあるいは定年退職して次の世界に居る人・・・周りは自分より年下ばかりで本音で語ってはもらえない世代・・・けれど、同窓会では相手は昔のままに思ったことを思った通りに云ってくれる。そして何よりも、皆がまだまだ元気でがんばっている姿が自分の人生の励みになったり、あるいは自分が直面して悩んでいることが、友人たちによって解決されたりバカらしく思えたりする。もちろん、地域や職場でできた人間関係でもそれはできないことはないけれど、”竹馬の友”というのは、むしろ昔より今頃になってとても有り難いと感じることが多くなってきました。

 

 

 

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よく噛む、ということ

「よく噛んで食事をする」と食後の血糖上昇を抑えられる 「よく噛む」食事法は朝と夜で効果に差が

肥満予防に「ゆっくり食べる」ことが効果的 よく噛んで食べるための8つの対策

「よく噛んで食べるのが糖尿病や肥満を始めとする生活習慣病の予防に効果がある」ということは、はるか昔から云われていることですし、当たり前のこととして、わたしは人間ドックの結果説明の時には全員に話しています。今になってどうしてこんな報告が出てくるのか。患者さんも医療者も研究者もみなカロリー計算や栄養素組成のことにしか目を向けていないからでしょうか。

人間は太古から「噛む」歴史でした。噛めない者は自然淘汰され、噛める者だけが生き残ってきました。生きていく上ではモノを噛んで消化させるしか生きるすべがなかったのです。そのうち、噛まずとも飲み込める穀物を作るようになり、火をおこして調理すればさらに噛まずとも胃腸にやさしい料理が作れるようになり、文明が発達すると柔らかくて蕩けるような食べ物が悪魔のささやきのように人々のアタマとココロを魅了してそんなもので溢れました。おそらく、今の若い人は噛む作業は面倒くさいと思っているでしょう。噛む必要がないから最初から小さなあごの子たちが増えてきたのですから。でも、噛まないと本当の食材のおいしさは分からりません。残念です。

そういうことを考えると、再び太古の歴史のように「噛まないと病気になり自然淘汰される」時代が再来したとも云えます。自ら「噛む作業」を意識せざるを得ない時代です。面倒くさいけれど、良い時代に戻ろうとしています。もっとも、うまくやるための8箇条なんてものを意識して実践している限り食事の時間が楽しくありません。究極はやはりわたしがいつも云っているように、「食事は丁寧に感謝を持って味わうべし」を習慣にできるかどうかにかかっていると思いますぞ。
 

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文章が書けない

ブログを再開したのにアップが継続できない理由は、文章が書けないから。

文章が書けない理由は、アタマが働かないから。

いや、わたし、文章を書こうとすると静かな環境じゃないとアタマに雑念が入ってきてまとめられなくなるんです。仕事場ではなかなか時間が作れないから家に帰って書こうと思ってネタ帳は持って帰るのだけれど、家のテレビの声が雑音になって全く思考がストップします。むかしは泉のごとくに湧き出てきていたコトバがちっと出てこなくなるんです。だからテレビを消したいのだけれど、「家に音がなかったらあなた惚けるよ」「音楽じゃ脳が働かないから同じよ」といってスマホ三昧の妻はBGMのごとくにテレビを消させてくれないのです。もうひとつのブログは日記帳だからあまり考えなくても書けるけどね・・・。

以前は朝にブログ2つを書いていました。まだ誰も起きてない静かな時間にすいすいと。でも、今は朝から洗濯物干したりワンのお世話をしたりとルーチンワークが増えてしまって、出勤前には書く時間が作れません。よく、執筆業の方が「世間の寝静まった未明に起きてきて物書きをするのが効率的だ」と云っているの何かよくわかります。

ということで、これは職場の昼休みにこっそり職場のパソコン使って書いております。

 

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睡眠中は暗い方が良い。

寝室の明るさが動脈硬化の進行と関連――睡眠中は暗い方が良い?

”夜間の寝室の照明が明るいほど動脈硬化が進行する可能性が報告された。肥満や糖尿病などの既知の動脈硬化危険因子の影響を調整しても、なお有意な関連が認められるという”

配信されたCareNetの情報は奈良県立医科大学疫学・予防医学講座の大林賢史氏らによる研究報告で、Environment International」10月21日オンライン版に掲載されているそうです。

前向きコホート研究「平城京スタディ」に登録されている60歳以上の地域住民を追跡調査。動脈硬化の指標である頸動脈IMT(頸部動脈の血管壁の厚さ)を測定し、睡眠時の寝室の明るさ、BMI、喫煙・飲酒習慣、糖尿病、高血圧、経済状況などを評価したもの。これによると、夜間の寝室の明るさが明るい群で有意にIMTが厚い(つまり、動脈硬化が進んでいる)という結果を得たそうです。

『睡眠の質』で生活習慣病やがんなどの病気の多くを語れる時代、寝室の明るさはそのまま睡眠の質に影響を与えることは容易に想像は付きますが、それをデータで実証した報告と云えましょう。著者によると、その差が生まれた原因は”概日リズムが乱れることにより血管内皮機能の低下が生じること””交感神経活性が亢進すること””血管拡張作用のあるメラトニンの分泌が低下すること”などではないかとのことです。

皆さんの夜の大事な時間を過ごす環境を今一度ご確認くださいませ。
 

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腕時計

今、腕時計をしていません。

腕時計をしない主義ではありません。中学のときに父に腕時計を買ってもらって以降、お風呂に入るときと洗顔するとき以外は寝ていても腕時計をしていないと落ち着かない人間です(もともとが自動巻きだったからかもしれません)。でも、実は今、結婚20周年の記念に妻が買ってくれたわたしの腕時計は、修理のために時計屋さんに預けられています。散歩中にピンが折れてバンドが切れてしまったのです。それの修理をしてもらうついでに、もう5年くらいしてもらってないオーバーホールをお願いしています。

で、必ず肌身離さず身につけていた腕時計がないと、意外に落ち着きません。今どき、腕時計がなくても別に困らないといえば困りません。あちこちに時計がありますし、スマホを取り出せば時計表示を見れます。パソコンの前に座れば時刻表示で確認できます。困らないのですが、でも落ち着きません。だって、仕事中はスマホは持って歩いてはいけないし、診察中はパソコンで確認できますけど廊下を歩いているときには確認できないんですよ。確認できなくても、アバウトに分かっていれば良いのかもしれないけれど、いつも時刻を確認できる状態だったがために、必要なときに必ず確認できるとは限らないと思うだけで不安になるのです。不思議なものです。

でも、腕時計がないことはわたしにとってデメリットだけではありません。基本的には時刻表に従って働いている毎日です。出勤が定刻より1分遅くても遅刻ですし、帰るのが1分早くても早退。会議だって定刻に始まるのです。だから、いつも時計を探し回り、「今は何時?」といつも頭を働かせて緊張しています。だから、メリハリのある毎日です。

本当は、時刻なんかまったく気にしないでいい人生を送ってみたいんですけどね。

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片付けの達人

年末になると必ずあちこちのテレビ番組で紹介されるのが、『片付けられない人への片付け名人による片付け指南』。

リビングやキッチン回りのグチャグチャに散らかっている状態を断捨離と収納術で見違えるようなきれいな状態に変えることができるというやつ、収納法を達人から伝授されながら、「すごいですね」「これならきれいに整理できますね」とか家主は感動して云ってます。わたしも見ていて確かに「これはいいな」と思うことたくさんあります。

でも、わたしは確信しています。このお宅、きっと半年後には元の状態に戻っていると思います。ムリですもの、この収納名人のようなことを続けること自体が、この人たちには。この番組中にきれいにしてくれたことをそのままずっと続けられる人ならそもそもここまで散らかさないもの。片付けられない人たちにとっては、「使ったものを使った後で必ず元の位置に戻す」「使わないものは捨てる」ということができませんのよ。

きっとあの番組は、散らかった部屋の住人や片付けられないことで悩んでいる人を助けるためにあるのではなく、わたしのような掃除や収納を考えるのが大好きなマニアックな人たちに、「そうか、こんな方法もあるんか」と感動させるためにあるんだろうと思うのであります。

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PERMAモデル

先日参加してきた第8回日本ポジティブサイコロジー医学会学術集会では、今年もわたしのよく理解できない単語がいっぱい並んでいました。

●サクセスフルエイジング~PERMAモデル
●健康経営
●ウェルネス
●レジリエンス
●ワークエンゲージメント
●セルフコンパッション

どうして最近は意味もなく横文字やカタカナ文字ばかり使いたがるんでしょう。わからん、というよりも自分の持つ英語知識では想像(創造)すらできないものばかり。まあ、きっとどれも現代の職業人では常識中の常識なのかもしれません。そんな中で、せめてPERMAくらいは覚えたいと思ってググりました。

『PERMAモデル』(Drセリングマン)
ポジティブ心理学の中心をなす”幸せを作る5つの要素”

P:Positive Emotion~ポジティブな感情~楽しい・嬉しい
E:Engagement~無我夢中に没頭できること(フロー状態)
R:Relation~他人との関わり
M:Meaning Purpose~人生の目的や意義(意義のある目的)
A:Accomplish~達成感

自分なりの幸せ~人間は各々で幸せの尺度が違うから、自分なりのPERMAを持つことが大切!

みたいなことらしい。わたしの場合は・・・わたしが今すぐ準備できないのは、エンゲージメントかな。

 

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睡眠と生活習慣病のお話

睡眠不足が肥満やメタボを悪化させる 脂質代謝にも異常が 睡眠を改善する3つの方法

”米国のブリガム アンド ウィメンズ病院が、45〜84歳の男女2,003人を6.3年間追跡した調査で、睡眠時間が一定しておらず、睡眠不足が多いと、善玉のHDLコレステロールの低下、ウエスト周囲径の増加、高血圧、総中性脂肪、空腹時血糖値の上昇など、さまざな代謝異常が引き起こされることが明らかになった”

配信されてきた保健指導リソースガイドの12.4の記事ですが、別に新しいことなんか何一つ書かれていません。でも、みなさん、睡眠の量や質と生活習慣病との関係は意外に知らない。あるいは、「聞いたことはあるけど眉唾物で怪しい」と思っている。そうじゃないんです。もう10年以上前から分かっているんです。生活習慣病は腸内細菌(腸内フローラ)と睡眠でその多くが語られる時代なんです。

せっかく完全にオープンになっている記事なのだから、ぜひ最後まで読んでみてください。とりあえず、中見出しだけ抜粋しておきます。

●睡眠不足が脂質の代謝にも影響
● 睡眠改善のヒント「夜はジャンクフードを食べない」
●睡眠改善のヒント「1日の終わりにリラックスできる時間を作る」
●睡眠改善のヒント「ウォーキングなどの運動をする」
●「体内時計」の乱れも原因に
●朝の光を積極的に浴びると改善する

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ながら運転

12月1日から施行された『ながら運転厳罰化』

直前から施行後までテレビ・マスコミで大騒動してくれていますけど、これ本当に効果あるんでしょうか。数年前、道路交通法の改正で携帯電話やスマホなどを運転中に操作する”ながら運転”を禁止する法案が成立しました。あの直後にはハンズフリーのグッズやらイヤホンやら(どう考えてもそっちの操作の方が危険じゃろと思うようなモノも含めて)の商品が売れた時期もあって、根がマジメな日本人はみんなちゃんと守っていましたけど、今や運転中の携帯通話なんか日常茶飯事で見かけますし、へたをすると携帯片手に話しながら交差点を右折したりして、そこにパトカーなんか信号停車していても気にせず話していたりするヤツもいるし。信号が青になっても動かない車は、ほぼ100%スマホいじくってる。

だからこそ今回厳罰化したのでしょうけど、結局は取り締まりをきちんとするかどうかだけの話です。決まったことをマジメに守る(わたしのように)人はどうせ昔からほぼちゃんと守っていた人たちだけのような気がするのです。今までまとめて金を稼げるスピード違反取り締まりばかりしていた警察も実入りが良くなったらもうちょっとまともに取り締まりを厳しくしてるかもしれないけれど、最初だけなんじゃなかろうか。むしろ世に蔓延る自称”正義の味方”連中が、「おい、おまえ今スマホ弄ってただろ!」と怒鳴って窓ガラスを叩いたり、動画撮影して脅したり、あるいは煽り運転以上の嫌がらせをしたり、そんな連中がいっぱい出てくる気がします。そんでもって、一年もすると、警察がどの程度本気なのかが大体分かってくるので、そうなると警察に見られなければいいんだとばかりに今までと同じように運転中の”こっそりスマホ弄り”が再発してくるに違いありません。

困ったモンだ。

 

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目が回る

先日、あるビルの10階で研修会があったので参加してきました。

研修会が終わって帰ろうとしたとき、2基しかないエレベーターに参加者が殺到していたので、わたしは迷うことなくエレベーター脇にある非常階段を下り始めました。わたしは昔から、「非常階段があるならそれを最優先で使う」をポリシーにしてきたからです。10階から1階まで、1階下りるごとに2往復(2回転)ずつ、合計18往復(18回転)することになりましたが、幸い何の障害物もなければ前にたたずむ人もいなかったのでスムーズに駆け下りることができました。

一応、外見上は「問題なく」だったのですが、私の中では想定外のことが起きていました。5階あたり(もっと上かも)から、階段の最後の数段を踏み外しそうになったのです。下りなのでさほどの筋肉疲労でもないと思われますし、目もちゃんと見えているのに、次の一歩を「あれ、どこについたらいいんだろう」と躊躇するんです、わたしのアタマが。一呼吸おいて冷静になればちゃんと足を踏み出せるのですが、また次の階の階段の最後の数段にあると同じことが。いや、もっとゆっくり下りるなら問題ないのでしょうが、なにしろわたしが非常階段をみつけて下り始めたのを見て何人かがわたしの後を付いてきたので、急にペースを乱すのはかえって危険ではないかと判断した次第(まあ、わたしのプライドが許さなかったと白状する方が正解かも)。

「こんなこと今までに一度もなかったのに」とちょっと凹んで家に帰ってきたのですが、昨日になって自宅の階段を下りているときにも最後の数段で同じように踏み損ねそうになりました。階段昇降なんて、特に下りる時にはアタマで何も考えなくても足が勝手に動いていたでしょ。たぶんその時のアタマの指令と足の反応に微妙なズレが生じてきているんだと思います。高齢者が時々足を踏み外すのは、単に自分の思っていたほど足が上がらなかっただけでなく、運動中枢に対する指令のミスマッチが起きている(これこそが老化か)ことも原因なのかもしれません。わが家の歴代の愛犬たちが、ものすごい勢いで階段を駆け上がり駆け下りしていたのに、あるとき一度足を踏み間違ってしまった時から急に階段に近づかなくなる姿を眺めてきました。そしてそれをきっかけに何事にも自信をなくして歳を取っていく姿を眺めてきましたが、自分にもそんな時が来たのかしらと思うと、ちとさびしい。というより、とっても悔しい。

 

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一度越えることが大事

先日、中学時代の同級生からメールが届きました。

「最近、毎日走るようになって65キロあった体重が63キロ台を維持できるようになった。先日、スポーツジムでいつもより多めに運動したら初めて61キロ台まで下がったのだけれど、翌日にはまた63キロ台に戻ってしまった」

という内容でした。この歳になって自己管理を怠らない姿は素晴らしいな、と感心しました。そんな中、今回のエピソードで、本人は「なかなか体重コントロールがままならない」ということを嘆いているようですが、いえいえそんなことはありません。確実に一歩前に進んでいます。体重はあくまでもエネルギーバランスですからインよりアウトが恒常的に多ければ必ずやせます(スポーツジムでがんばった直後の体重と開始前の体重の差は単なる水分喪失ですから、それは「やせた」のではなくて「脱水になった」だけのこと。その差分の水分補充は必須です)。でも、毎日同じことを繰り返していれば直線的に体重が減っていくのではありません。「いくらやってもなかなか減少に転じない」というのはダイエットを試みたすべての人が経験するでしょう。これは、体内のホメオスターシス(恒常性)を保とうとする身体の防衛反応のせい。つまり「突然のご乱心のご主人様が正気に戻るまで『何とか元の状態を保とう』と家臣たちが必死になっている」状態。その状態を乗り越えたときに初めて体重は劇的に減じ始めるはずです。

最初にせっかく2キロ減ったのに翌日2キロ戻ってしまったと嘆く事なかれ。今まで減じなかった体重が初めて一線からポロッと落ちたこと、それがこれから何度も繰り返されるうちに確実に2キロ(あるいはそれ以上)減に転じるターニングポイントなのですから。ゴルフのスコアが100を切り始める最初の一歩はハーフのどちらかでスコア50を切ること。それを何度か繰り返すうちにコンスタントに50を切れるようになって気付けば100切りできるようになっている・・・あれと同じですね。だから、ぜひそのまま続けてもらいたいと思います。

と他人事のように書きましたが、同じようにダイエットを始めた私の体重は、一向にターニングポイントが現れません。やっぱり、汗かくことしないとダメかな~。

 

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