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一度越えることが大事

先日、中学時代の同級生からメールが届きました。

「最近、毎日走るようになって65キロあった体重が63キロ台を維持できるようになった。先日、スポーツジムでいつもより多めに運動したら初めて61キロ台まで下がったのだけれど、翌日にはまた63キロ台に戻ってしまった」

という内容でした。この歳になって自己管理を怠らない姿は素晴らしいな、と感心しました。そんな中、今回のエピソードで、本人は「なかなか体重コントロールがままならない」ということを嘆いているようですが、いえいえそんなことはありません。確実に一歩前に進んでいます。体重はあくまでもエネルギーバランスですからインよりアウトが恒常的に多ければ必ずやせます(スポーツジムでがんばった直後の体重と開始前の体重の差は単なる水分喪失ですから、それは「やせた」のではなくて「脱水になった」だけのこと。その差分の水分補充は必須です)。でも、毎日同じことを繰り返していれば直線的に体重が減っていくのではありません。「いくらやってもなかなか減少に転じない」というのはダイエットを試みたすべての人が経験するでしょう。これは、体内のホメオスターシス(恒常性)を保とうとする身体の防衛反応のせい。つまり「突然のご乱心のご主人様が正気に戻るまで『何とか元の状態を保とう』と家臣たちが必死になっている」状態。その状態を乗り越えたときに初めて体重は劇的に減じ始めるはずです。

最初にせっかく2キロ減ったのに翌日2キロ戻ってしまったと嘆く事なかれ。今まで減じなかった体重が初めて一線からポロッと落ちたこと、それがこれから何度も繰り返されるうちに確実に2キロ(あるいはそれ以上)減に転じるターニングポイントなのですから。ゴルフのスコアが100を切り始める最初の一歩はハーフのどちらかでスコア50を切ること。それを何度か繰り返すうちにコンスタントに50を切れるようになって気付けば100切りできるようになっている・・・あれと同じですね。だから、ぜひそのまま続けてもらいたいと思います。

と他人事のように書きましたが、同じようにダイエットを始めた私の体重は、一向にターニングポイントが現れません。やっぱり、汗かくことしないとダメかな~。

 

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