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睡眠中は暗い方が良い。

寝室の明るさが動脈硬化の進行と関連――睡眠中は暗い方が良い?

”夜間の寝室の照明が明るいほど動脈硬化が進行する可能性が報告された。肥満や糖尿病などの既知の動脈硬化危険因子の影響を調整しても、なお有意な関連が認められるという”

配信されたCareNetの情報は奈良県立医科大学疫学・予防医学講座の大林賢史氏らによる研究報告で、Environment International」10月21日オンライン版に掲載されているそうです。

前向きコホート研究「平城京スタディ」に登録されている60歳以上の地域住民を追跡調査。動脈硬化の指標である頸動脈IMT(頸部動脈の血管壁の厚さ)を測定し、睡眠時の寝室の明るさ、BMI、喫煙・飲酒習慣、糖尿病、高血圧、経済状況などを評価したもの。これによると、夜間の寝室の明るさが明るい群で有意にIMTが厚い(つまり、動脈硬化が進んでいる)という結果を得たそうです。

『睡眠の質』で生活習慣病やがんなどの病気の多くを語れる時代、寝室の明るさはそのまま睡眠の質に影響を与えることは容易に想像は付きますが、それをデータで実証した報告と云えましょう。著者によると、その差が生まれた原因は”概日リズムが乱れることにより血管内皮機能の低下が生じること””交感神経活性が亢進すること””血管拡張作用のあるメラトニンの分泌が低下すること”などではないかとのことです。

皆さんの夜の大事な時間を過ごす環境を今一度ご確認くださいませ。
 

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