炭水化物論争
”「食事で摂るエネルギー量の50~55%を炭水化物から摂るのがもっとも健康的」であることが1万5,400人以上を対象とした研究で明らかになった。炭水化物の摂取量は多過ぎても少な過ぎても、死亡リスクの増加と関連しているという。「炭水化物はバランス良く、適度に摂取することが大切です」と、研究者は指摘している。””「低炭水化物ダイエット(低糖質ダイエット)」については、減らした炭水化物を大豆などの植物性のタンパク質と脂肪に置き換えた場合は死亡リスクが低いことも分かったが、タンパク質と脂肪の多い肉などの動物性食品を食べ過ぎると、効果を期待できない”(保健指導リソースガイド2020.1.7号)
「炭水化物はしょせん”水”と”炭”しかない実態のない物質。動けばすべてエネルギーとして消えてなくなるもの」というのが私の認識なので、まあ、至極当たり前の結果が示されたと思いながら読みました。このデータは1年半前にランセットに報告されたものらしいから、知っている人は知っているデータ。相変わらず「ダイエットのためには炭水化物を摂らないのがベスト」という都市伝説が君臨し、さらに極端になろうとしていることへの警鐘なのかもしれません。炭水化物は多すぎても少なすぎても危険・・・それは分かっているけれど中途半端ができないのがマジメな日本人のサガなのですよね。
炭水化物を減らした分をタンパク質で補うのだけれど、それが植物性タンパクではなくて動物性タンパク中心になってそれが多すぎると返って危険だというデータはすでに教育的に刷り込まれているから受け入れやすいかもしれないけれど、植物性タンパクだけの食生活が必ずしも健康長寿を示さないというデータも出ており、やはり「キョクタンはシアワセを招かない」「リクツをこねくり回してもカラダは健康に誘われない」というのが真実なのではないかと思うところです。
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