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そうじ好き

「あんたがしっかり教育せんで甘やかしとるけん家事もせん嫁になるのよ」

むかし、新婚の頃に義母がわたしに向かってそんなことを云ったことがありました。「何云っとるんじゃ。あんたこそが子どもの頃にちゃんと教育しとらんからそうなったんじゃろうが!」と思ったのを覚えています。

わたしは「そうじが好きです」と云い切れます。休みがあれば家中をそうじしないと気が済みませんし、庭も草取りもゴミの整理もきちんと済ませて初めて落ち着く性分です。でも、小学校の頃はそうじ嫌いでした。自分の部屋はゴミ屋敷のように散らかっていました。それがそうじ好きに変わったのはいつの頃だったでしょう? 決して親に「そうじしろ」と云われたわけではありません。あれは独り暮らしを始めた予備校の頃でしょうか? 身の回りをきちんと片付けると気持ちが整理できて前向きに生きていけること、それによって成績も急に上がって来たこと、そんなことがきっかけになったのではなかったかと思います。周りに強いられることなく自分からそうじするようになった人間にとって、そうじできない人の気持ちはあまり理解できません。どうして使ったモノを元の位置に戻さないのだろうか。どうして斜めになっているものを縦横に揃えないのだろうか。それは、タバコを吸わない人にはタバコを吸わずにおれない人の気持ちがわからないのと同じかもしれません。

ただ、だからといって妻が片付けられないことを非難する気はありません。以前にここでも書いたことがありますが、クリエーターである妻とスイーパーであるわたし。うまいことお互いにないものを補い合っているわけで、それで十分だと思います。毎朝起きてから洗濯物を干して出勤したり夜に乾いたものを畳んだりするのもわたしが担当することが多いのですが、それが義母には気に入らないことなのだそうです。外から、近くの人が見て、「あそこは旦那さんが洗濯物干してる」って驚かれると云うのです。そんなこと、別にどうでも良いことです。だって、わたしの子どもの頃に洗濯物を洗濯機にかけて洗う担当はいつも父でしたし、朝早くに起きて炊飯器のスイッチを入れるのも父でした。それに何の違和感も感じたことはありません。そりゃ、妻が自分でしたがっているのにそれを取り上げてしまったのなら申し訳ないけれど、そうじ好きな人が好きなことをして何が悪い?という思いは、今でも何ら変わりません。何かおかしいかしら。

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