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2020年3月

やらなければならないこと

わたしが将来のことについてこんなに陰鬱なココロに落ち込むとは、5年前には思ってもみませんでした。4年前の熊本地震で家も社会も何もかもがなくなるかもしれないと悲観したあのときの虚無感の方が遥かに軽い、と感じてしまうなんて。

一週間前の三連休、毎日妻と連れ立っていろいろと出歩いたり家の掃除をしたり庭の草取りをしたりと動き回ったのですが、振替休日を取った四連休めの最終日にはさすがにすることがなくなりました。若い頃はやらなければならないことが山積みで、一つ一つ片付けている間にさらに未処理の仕事が増えていって、いつも何かに追われて生きてきました。やっとそんな柵(しがらみ)から逃れて、マストの職務も今年度いっぱいで他人に譲ることができて、肩の荷が降りたなと思ったら、本当に何もすることがなくなった自分に気づいて、ハタと戸惑っているわけです。

まだ定年までは数年あるので毎日通勤しなければならないことだけが救いです。定年退職して、本当に毎日が日曜日になったら、何もすることがなくて1日が異常に長くなって、わたしのココロは耐えられなくなるのではないだろうかと思う今日この頃です。「定年になったら悠々自適に自分のしたいことを存分にしたい」・・・かつての職場のボスも、胃がんで亡くなった母もいつもそんな事を云っていましたが、やらなければならないこともやりたいことも何も浮かばない今のわたしは、先行きが思いやられます。「なにもしなくて良くなったら、毎日一日中釣りをしていたい」とか「カメラをずっとやりたかったんだ」とかそんな夢を語る友人たちがうらやましい限り。

今新しく制作活動に没頭している妻を尻目に、何かを始めて遅ればせながら仲間作りをしたいものなんだがなぁ。くどいと云われそうだけど、やりたいこともやらなければならないこともないのは、とにかく辛い。もっともっとやらなければならないことがあったような気がするのだけれど・・・何かやることがないかと考えるのが、本当に辛いことだと気づきました。

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血圧測定

「健診の血圧は、保健師さんが何度も測って一番低い値を結果表に書き入れてくれすけど、本当は一番最初に測った値が一番大事です。『測ったら高かった』ということを認識してください。何度も測り直したら下がったというのは、血管にまだ弾力性があるということを示しているから良いことなのですが、一日中じーっとしてぼーっと生きている訳ではないのだから、『動けば高血圧になる』ということは大事なことです。こういう公の場で測った血圧が高い(たとえ測り直したら下がったとしても)ということが『高血圧症』の定義です」「血圧は、むしろ仕事中の方が上がると思うので、お昼休みとかに職場の血圧計に手をつっこんで測ってみてください。それがご自分の本当の血圧だと思います。是非、そんな時の値を記録して外来受診時に医師に見せてください」

そんなことを人間ドックの結果説明の時に受診者さんに話す私です。が、さて自分はどうか。降圧剤を服用し始めて15年くらいになるのですが、太ればコントロール不良になり、やせればまずまずになることを繰り返してきました。今はやせている時期なのですが、たまたま朝起きて測ったら160/110mmHg前後を表示したので、妻が驚きました。「あなた、ちゃんと血圧を測りなさいよ。スマホに血圧記録するアプリなんかいっぱいあるんだから、朝昼晩きちんと測って記録して、それをもって循環器専門医と相談してください」ときっぱり云われました。

ということで、まじめに測定しているのですが・・・朝起きて測ると160/100だったりするけれどもう一回測ったら145/95でもう一回測ったら135/85まで下がったりするわけです。日本高血圧学会の家庭血圧測定の基準は、その3回の平均値を記録すること。つまりこの場合は147/93ということになるのですが、私は何事もなかったように135/85mmHgと入力してしまいます。測った後しばらくしてから測り直して少しでも下がったら、一旦保存してある値を上書きしてまで書き直してしまう。「だって、測り直したら下がったんだもん」とか自己弁護しながら。

嘘は記録してない。だけどまるまる本当でもない。「真実を記録する」って本当にむずかしいなって話です。だから、最近のICT機能の様に測定機器の表示した値が自動的にアプリに送信されるものでないと、人間はどこか書き写す時点で手心を加えしまうものだと自覚しました。そして、そういう機能を使って逃げられない記録の方が人間は一生懸命になるものだということも。

 

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専門家はTPOを

例によって,テレビをつけると新コロの話ばかりでちょっとうんざり。かといってサッカーもゴルフもやってないし、お笑い番組か歌番組を探しながら見ていますが、あまり楽しくもない今日この頃です。

先日のワイドショーで解説していたN先生は、数年前までよくテレビに出てきてとてもわかりやすい説明をしてくれていた優しい先生。「だいぶ年取ったなぁ」と思ったら、うまくろれつが回らない。というより滑舌がとても悪くなっている・・・病的なのではなくて、お歳のせいだろうとわかりました。「そうか、最近滑舌が悪くて、なかなか夫婦の会話すらなめらかじゃないことに凹んでいたけれど、これは歳のせいなんだな」と妙に納得して少し安堵するわたしがいたりする。

それにしても、感染症の専門家という肩書きの先生方は、ワイドショーには向かないなとつくづく思います。優秀な研究者であればあるほど、真っ当な感染対策を論じ、楽観的な話は一切しないのだけれど、「それ、現実的に無理でしょ?」という内容を「ここまでしないと無意味です」とまで云い切る。それじゃ、日本国民の心は沈んでいく一方なんじゃないのかしら。テレビ局もいい加減な甘いことを云って何か間違いがあると大変なことになるから黙ってみている感じなのかなと思いますけど・・・感染症の専門家だからこそ、現実の一般社会に生きる人が妥協できる方法をいくつも知っているかと思いきや、彼らは実験室内の完璧なる環境のデータしか持ち合わせないのかしら、と思ったりする。

まあ、世界中がパンデミック状態になると、日本人は本当にまじめな人種だなとつくづく思います。毎日新しい感染者の発表があっているけれど、日本はよほどこれからヨーロッパの強力に変異したウイルスをだれかが持ち込まない限りオーバーシュート現象は起きない気がします。ただ、日本の若者は、今コロナ感染が世界中で大変で、自分たちもその中の一員(すでに罹っているかもしてない)であることを知らない(というかそんなこと自体に興味がない、何も知らない)輩がたくさん居ると言うことを知って驚愕・・・これは意外にヤバいんじゃないかと思い直すことにしました。

 

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肥満の問題は行動変容に重要かも。

ファストフードを食べ過ぎると腸内細菌が減少 肥満や糖尿病の原因に

”肥満の原因のひとつは「腸内細菌の減少」で、ファストフード中心の食事スタイルは腸内細菌のバランスを壊す「最悪の食事パターン」だとする研究が発表された”というもの。まあ、ロンドン キングス カレッジのティム スペクター教授(遺伝疫学)の報告だから、爆食いイギリス人の食文化の歴史と日本人の食文化が違う気もするけれど、概念的には理解できる。

●腸内細菌のバランスを維持する食事スタイル
●ファストフードを毎日食べると腸内細菌が減少
●腸内細菌が肥満や糖尿病の原因に 

 <母が妊娠中に食物繊維をとると、子は成長後に肥満やメタボになりにくい

”妊娠中に母親が食物繊維を十分に摂取すると、子の代謝機能の発達が促され、子が出生後に肥満になりにくくなることが明らかになった。
 食物繊維を摂ることで、腸内細菌が活発になり、短鎖脂肪酸が作られ、その結果、血糖を下げるGLP-1を分泌する細胞が増え、膵臓のβ細胞の分化も促されるという"(東京農工大学、木村郁夫)

「お母さんの食べ方が生まれてくる子ども人生を決める」ということにまじめに対坐したら、きっと今まで好きでもなくて口にする気にもならなかった”草”でも食べられるようになるのではないかしら。そのまま出産後も食べ続けるようになると、お母さんのダイエットにも奏効すること間違いなしなんですけどね。

●食物繊維が不足すると肥満や糖尿病が増える
●食物繊維を摂ると腸内細菌が増える
●腸内細菌が食物繊維を分解し短鎖脂肪酸を産生
●食生活や腸内環境の改善が新たな治療法に

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リスペクト

SNSを読んでいて、あるサッカーコーチのツイートに目がとまりました。
『新しい環境で他者に貢献するために大切な3つの軸とは、①リスペクト、②最適化、③信頼関係』というもの。

そう、『リスペクト』(=尊重する・敬意を払う)は、どんなときでも、どんな状況でも必ずとても大切なワードだと思います。でも、『リスペクトする』というのは、簡単なようで実はとてもむずかしいことだと感じています。自分よりかけ離れた才能を持つ師匠のような人に対するなら簡単ですが、一緒に切磋琢磨して競い合っているライバルをリスペクトする・・・そう簡単にそういう気持ちになれるものでしょうか。「絶対自分の方が実力は上だ!」と思って相手を見る限り、そこにはリスペクトはありえない。指導者ならなおのこと、「おまえたちは未熟者。オレの云うことをやっておけばいいのだ!」的な指導者にはリスペクトは無縁のものに見えます。かといって、「相手を尊重しましょう」「リスペクトしましょう」と唱えておけばできるようになるものでもありますまい。そんな柔な気持ちでは勝てるはずがないし、実力の世界では相手に絶対負けない気概がないことには生き残れないはずです。

でも、「ライバル心はリスペクトの裏返し」とも云えます。こいつには絶対負けたくない!と思うのは相手の実力を認めているからに他ならず、取るに足らない者にライバル心など湧いては来ますまい。「こいつにだけは絶対に負けない」とお互いに思うことがまさしくリスペクトそのもの。オリンピックなどで戦う一流アスリートが、自分のライバルを「リスペクトする」というのは、紛れもない本心なのだと思います。

オリンピックイヤーの今年、新型コロナに負けずに無事に開催されることを心から祈ります。

 

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もの忘れ

とにかく、もの忘れがひどくなりました。急にそうなったのではありませんが、特に最近加速度を増してひどくなりました。

「あれをしなくちゃ」と思いながら洗顔したとして、洗い終わった時にはそんなことを思ったこと自体をすっかり忘れている。「ここに置いたことをすぐに忘れてしまうから、絶対忘れないようにしなければ」と思いながら手洗いして,タオルで拭いているうちに忘れてしまい、「あ、そうだった。すっかり忘れそうになってたよ」と独りで苦笑いしながら、目の前の鏡を見て髪を梳かしてからその場を離れて、あとになってから結局忘れてきてしまったことに気づく。そんなことがしょっちゅう。下手すると、「なんでこんなものここに置いてあるんだろう?」と本当に思った直後に「そうだった、自分で置いたんだった」と気づいて凹んでしまうことも・・・。

脳細胞が毎日どんどん溶けて死んでいってるんだろうなと思うけれど、それを受け入れようとする自分がいる。だってもういい歳なんだから。きっと脳トレとかやれば脳が賦活されてすぐに若い脳が蘇ってくるのかもしれないけれど、どうせそう長くは続くまい。そう思うと、むかしほどにはココロもカラダも今ひとつ頑張る気になれないのです。すぐに忘れてしまうけれど、忘れてしまったことにすぐ気づくのは、まだまだ若い証拠でしょう、などと自分を正当化しようとする今日この頃なのであります。

 

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冷静になってみよう

少しのどがモゾモゾするだけで、深刻な顔してマヌカハニーののど飴を舐めている妻は「ストレスで自律神経が持って行かれそうや!」と云いながらキャンドル作りで気を紛らそうとしています。

世間の自粛の波の中でゾンビがどんどん襲ってきている様な気になってきますが、でも冷静になって考えてみましょう。自分の周りに感染者とか、いますか?熊本では最初にかかったお嬢さんだけが重篤でしたが、その家族関係の濃厚接触者以外には広がりを見せていません。大阪のライブハウスのクラスター感染に巻き込まれた女性も症状のないまま無事に退院できました。彼らと関わった人たちの検査では陽性者は出ませんでした。「単に検査していないだけだ」としても、自分の家族や親戚や自分の友人知人の中に今現在感染したという噂を聞くこともありません。民間の検査施設で簡単に検査してもらえるようになって感染者の人数が増えたとして、それでも今の現状から考えたら、少なくとも自分の周りには重症者はいない。過去にも現在にもいない。

これ大事なんじゃないでしょうか?クルーズ船や屋形船やスポーツジムやライブハウスの特殊環境で広がったという事実を除けば、周辺の外国観光客が出て行って約1ヶ月半、世間で騒いでいるけど新たに検査して陽性になった人は毎日出てきているけれど、実は新たに発熱し始めてきた人って、そう多くないんじゃなんでしょうか。だから今後自分が感染する確率はそう高くない(インフルエンザにかかる確率よりも低い)と考えています。とりあえず、2月当初の新潟や博多出張ではうつらなかったと考えてよさそうです。

テレビを見ていて不思議なのが、あんな接近した密室の中に大量の人が集まって対峙して云い争いしていながら、ほとんどだれもマスクをしていない国会議員さん。生放送のバラエティ番組でもマスク姿のタレントさんとか一人も居ません。あれを見る限り、国会議員さんや有名タレント(もしかしたら無名でも)さんには新コロ感染(あるいはインフルやマイコプラズマですら)してそうな人が誰一人居ないという判断なおでしょうか。世間のものすごい自粛対応とのギャップが大きすぎて・・・あれ見る限り、たぶんまだ大した感染力ではないことを暗に示していると思っているわたしです。甘いかしら?

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牛乳の弊害

牛乳摂取で高齢時、大腿骨近位部骨折起こす

もう15年近く前になるだろうか。友人から熱心に『牛乳神話完全崩壊』の本を勧められて読んで衝撃を受けたことを思い出します。やっとこの手のデータが医療データとしても出始めてきたのかなという印象です。むかし眉唾物の筆頭にあげられていた「生活習慣病は腸内細菌が司る」いう考え方も今や一気にブームを通り過ぎて学問の主流にのし上がろうとしています。

ことの真偽はわかりませんが、少なくともこういう概念はむかしから知っていたし、さもありなんというスタンスで受け止めてきたので、スムーズに理解できます。

N Engl J Med2020;382:644-654)に掲載された「牛乳と健康」の総説(著者はハーバード大学の公衆衛生のドクターたち)を西伊豆健育会病院病院長 仲田 和正先生が読み解いた記事です。エキスをコピペすると、

1.思春期の牛乳高用量摂取で最終身長が伸びる
2.思春期の牛乳摂取はコップ1/日ごとに高齢時の大腿骨近位部骨折リスクが9%増加!
3.高身長は大腿骨近位部骨折、その他の骨折、肺塞栓症、がんを増やす
4.カルシウム摂取は骨塩量、大腿骨近位部骨折を改善しない
5.小児は、低脂肪乳製品で体重が増加する。ヨーグルトは減量に有効かも
6.牛乳摂取は前立腺がん、子宮内膜がんと相関
7.全死亡率と蛋白源の関係:加工肉>卵>赤い肉>牛乳>魚>鶏>植物
8.牛乳不耐性児は豆乳でアレルギー症状が改善する

ちょっと誤解を招きそうな見出しもあるけれど、「思春期に牛乳を飲み過ぎると身長は伸びるが高齢になってから大腿骨骨折を起こしやすくする」ということと「カルシウムを取り過ぎてもメリットはあまりない」ということと、「牛乳を飲み過ぎると前立腺がんや子宮内膜がんになりやすい」ということが重要事項の様ですね。牛乳信者の皆さん、自分だけでなく、まわりの子どもや若者にしっかり教えてやってください。”牛乳は過ぎたるは及ばざるがごとし”なのだ、と。

 

 

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正解がない

「人類にとって未曾有の出来事が起きたとき、その出来事に対しては創造力が勝負。でも、未経験のものに対してすることには正解も不正解もない。やってみないとわからない。何が正解か?は、終わってからやっとわかるもの。だから、今はとにかくやってみるしかないのだ」

世界を脅威の渦に巻き込んでいる新型コロナウイルス感染に対して、先日うちの組織のボスがそう云いました。まさにそのとおりだと思います。

最近、イタリアの医療崩壊の様子をニュースで見ていて思う(武漢の場合も同じだけど)のですが、みんなが一斉に検査して陽性の者を一斉に病院に収容しようとしたから最重症の患者さんを収容できなくなってにっちもさっちもいかなくなっての医療崩壊・・・いろいろ批判はあったけど、日本の場合は重症者しか検査をさせなかったからこそ余裕を持って収容させられて本当に必要な人だけが治療を濃厚に受けることができたのではないか(もちろん、初期段階で陽性者を出させないためにあえて検査させなかった悪質な病院や自治体もあるやと聞きますが)。民間の検査機関も検査を受け入れるようになって、徐々に陽性者が出てくるようになったけれど、いくつかのクラスター感染者を除けばここ2週間以内に新たに発症した人はごく一部の散発で、いずれにせよ濃厚接触者の中で本当にうつったのはほとんどが家族だけだと云うこともわかってきました。最近は多くの濃厚接触者を無症状でも検査してくれるようになったから彼らが陰性であることが証明され、徐々に退院する患者さんも増えてきました。

出口がまだまったく見えませんが、案外、良い感じで進むのではないか?とこっそり思っているのはわたしだけではないかもしれない。

 

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余った時間

新型コロナウイルス蔓延の影響が社会現象になっています。わたしの日常でも、職場の会議や講習会がことごとく開催中止になり、出張禁止になり、いよいよ始まった今年のJリーグまでもが初戦があった後は期限のはっきりしない延期で出鼻をくじかれた形になりました。職場の面倒くさい会議の中止はうれしい限りなのですが、2月末のルヴァン杯、3月前半のリーグ戦ホーム2試合に現地参戦するする予定だったわたしは、応援グッズを揃えてホテル予約までして臨戦状態で待っていただけに、喪失感といったら半端ありません。

おそらく、楽しみにしていたいろいろなイベントが中止になったり、あるいは出張などの予定が取りやめになったりした人はたくさんいることでしょう。そんなポッカリ空いた時間をどう過ごしましょうか。日頃やりたかったけど時間がなくてできなかった趣味や勉強などに時間を充てましょうか。それとも,何もせずにボーッと過ごすことにしましょうか。

むかしのわたしだったら迷うことなく前者を選ぶでしょう。せっかく湧いて出てきた時間を有効に使わないとものすごく損した気分になりそうだから。でも、今回は後者を選びました。怠惰なココロがそうさせたというなら別に否定はしませんが、本当は違うことのために費やすはずだった時間・・・それは本来のことを予定通りしていたらなかったはずの時間・・・余ったのだから、何もしない方が得した気分になれる。そう感じたからです。

余った時間に何もしないことを損と思ったり得と思ったり、考えてみると不思議なものです。いつのまにかすっかり入れ替わってしまったわたしのココロの変化が面白い。

 

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社会が停止中

先週土曜日に仕事を終えて13時頃に帰宅しようとしていたら、途中のマクドナルド前で大渋滞。敷地内に入れないで待機する車で本道の国道が一車線埋まっている状態。単純にドライブスルー待ちのための渋滞でした。

日曜日の墓参りの後、近くの公園で昼食を取ろうと思って吉野家に入ったら、「持ち帰り」のレジ列に並ぶ人多数。広い店内は座って食べている人3~4人のみでガラガラ状態でした。「お持ち帰りですか?」と店内に入った途端に店員さんに聞かれたから、持ち帰りの方が今は主流なのでしょう。そしてみんな数人分の牛丼を抱えて出て行く・・・自宅で、家族みんなで牛丼食うのかしら。

どれもこれも新コロの影響なのでしょう。昨日の阿蘇路が行きも帰りもガラガラで、もしかして私たちのいない間に大災害でもあったの?と疑いたくなる静けさ。みんなどこに行っているの?と思うけど、国道沿いの家の庭には普通に自家用車が停めてある。まさか、こんな良い天気の日曜日に家の中に籠もって居るわけ?と目を疑いたくなりました。そうではない人たちは、近くの公園に家族全員でとか友人が徒党を組んでとかいう形で繰り出してきている様子で、牛丼食うために寄った地域の自然公園も、自宅に帰ってからワンの散歩に行った近くの公園も駐車場はあふれんばかり。動物園も遊技場も閉鎖しているし、町中の人混みにまみれて買い物するわけもいかず、家でゲームするのにも飽きてきて、エネルギーを発散できるのは公園だけでしょうかね。まあ、昔やっていたような原始的な遊びを大人も子どもも老若男女が無邪気にはしゃぎながらやっているのを眺めながら、「まあ、これも案外いいよね」とか思ったりしました。

社会が停止中の今だからこそ、昔ながらの生活に立ち返ってその原点を見直す機会が期せずして生まれてきていることに気づき、便利社会に慣れてしまった自分の生き様に新鮮な刺激を与えてくれる良い時期になればラッキーだと思います。

それにしても、公園で遊ぶ子どもたちはとても楽しそう。こどもたちは本来遊びの天才です。そこに何の道具がなくてもちゃんと遊ぶ工夫をします。大人になると、「それの何が面白いの?」と感じるようになってしまうようなことも、きゃっきゃっ騒ぎながら遊んだりします。できたら家の中から引っ張り出してあげてほしいと思います。

 

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濃厚接触者って?

今日の外勤先から帰るときに乗ったタクシーの後部座席の前に大きなパネル表示。

「STOP!!新型コロナウイルス感染症
3/10 本日出庫点呼時、私の検温結果は、 36度2分です」

と書かれていました。皆さん、努力していますね。

外勤先でも社員の心得が回っていましたが、その文章に出てくる『濃厚接触者』というワード。これの定義って何か知っています? 厚生労働省の2月6日付けの公文書によると、”「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」が発病した日以降に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。(後略)”となっています。

”発病した日以降に接触した者”? 最近の感染者って、どこぞの仕事を普通にこなした日の夜(あるいは翌朝)に発熱し、翌日に医療機関を受診してそのまま自宅待機→改善ないので再度受診して念のためにPCR検査したら陽性だった」ってパターンがほとんど。だとしたら、仕事の日の夜に発熱したのなら”発病した日”に入るからその日の仕事で関わった人は該当者になりえるけれど、翌朝の発熱なら前日に関わった人は濃厚接触者じゃないんと思っていいのですよね。その定義、まだ変わっていませんよね。

 

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運動効果?

5年以上前から恒例になっている私のダイエット3ヶ月トライ。無事に7キロ以上減、腹囲10センチ減で完了しました。

わたしは、ダイエットの基本はやはり食事だと思っています。毎日20キロ自転車で走るとか1時間走るとかそんなレベルの運動をするのでない限り、運動だけでは絶対にやせない、やせられてもすぐにリバウンドする、と考えています。運動すれば脂肪肝や内臓脂肪は簡単に減るけれど、急に在庫が無くなるのでカラダは危機感を覚えて前よりもエネルギーを貯める体質に変えていくからリバウンドするのだ、と。

でも、そんな自分の考えを覆すようなことが今回は起こりました。食事や飲酒については最初の1ヶ月はマジメにやっていたけれど年末年始辺りから気持ちが負けてしまって、決して自慢できる食生活ではありませんでした。なのに、ここまでやせた。しかもこの3ヶ月間の経過中、1ヶ月半~2ヶ月経ったあたりから急激にやせてきたのです。「何が起きたのかな?」「理解ができないんだよな」と首をかしげながら毎週1キロずつ減っていくのです。もしやこれは、”つかまりスクワット”をきちんとマジメにしたからではなかろうか、と今になって思うようになりました。昨年減量できた時にもここで紹介した”つかまりスクワット”ですが、あの時には今ひとつの切れ味でした。でも、今年は目標が必死でしたから本当にマジメに取り組みました。それでもこういう運動は決して直接的な変化はもたらさないのだな、ということを痛感しました。最初の1ヶ月は単なる減量だけれど、2ヶ月めくらいまでマジメに頑張っていると急に効果がもたらされました。時を同じくして太ももの筋肉(特にハムストリングス)や腹筋が急に硬くなってきたのにも驚きましたが・・・脂肪がある程度縮んできてからやっと運動効果が現れてくるんだなということが、体感として理解できまた次第です。

問題は、これをいつまで続けられるのか?という、永遠の課題です。「冬スーツを穿けるお腹になりたい」という切実な目標は完全に達成でき、3つもずらして使っていたベルトの穴が元の位置に戻りました。万々歳です。でも、その目的も達成できてすっかり終わってしまったのです。「毎日つかまりスクワットを15回×3セットする」という行動は、モチベーション次第だということは明白なのです。

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病は気から。

新コロ禍。

なんか、仕事が仕事なだけに、いつ感染しても不思議ではない立場なので正直なところ不安です。妻はもっと怖がっていて、マスクとアルコール消毒を異常に徹底しているだけでも安心できない様子です。「結局、あなたがどこかで感染もらってきて、結局、あなたもお母さんも死んでしまって、わたし一人ぼっちになるんだわ」と真顔で云われました。

当然の標準予防策をいつも以上にやっているわたしが感染するならもうそれはやむなしだと諦めているのですが、人間ドック受診者の女性が結果説明中に咳をし始めたら「これでうつるなんてことはないだろうけど・・・」と思いながら無意識に診察机をアルコール消毒したり、原因不明の白血病高値やCRP高値が検査で出ているのに何も症状がない男性受診者を前にして「こんな形で感染すると危ないんじゃないか」と思ったりしてしまう。そしてどちらの場合も、診察や説明を終えた受診者が診察室の外に出た直後から喉の奥がモゾモゾし始めたりします。たとえ感染者と対峙していたとしてもそんなにすぐに症状なんて出るはずがない、と分かってるのに・・・。

ヒトのココロはすぐにカラダと直結しますね。居住地の周辺で感染者が出たり増えたりする報道を見ると途端に人生が終わったかのような絶望感に浸り、咳なんか出始める。でも、その後に自分の周りでは感染者が増えていないことを思うとなんとなくこのまま終結するのではないかと思えるようにもなる。”病は気から” 今こそ、強い気持ちで日々を送らねば、とココロに云って聞かせているところです。

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