ぎなた読み
先日、同級生のLINEグループに『巨人の星』のオープニング主題歌をアップしてくれた友人がいます。
♪思いこんだ~ら、試練の道を~♪
この有名なフレーズを聴くと必ず思い出すのが妻が若かった頃に話してくれた勘違いの話です。彼女はずっと『重いコンダラ』だと思っていたそうで、主人公の星飛雄馬がグラウンドをならすためにひっぱっている重そうな道具のことを専門用語で『コンダラ』と呼ぶのだと思い込んでいたというのです。それはグラウンドを整地するためのローラーのことです。
そんな恥ずかしい話をふと思い出して、しばらくLINEグループの話のネタにしたのですが、試しに『コンダラ』で検索してみたら・・・驚きました。あの整地ローラーのことを今は『コンダラ』と呼ぶそうです。妻と同じように勘違いする人が多くて、そんな都市伝説から俗語に成長したのだとか。ことばの進化って本当に面白いものだと思います。
こんな『コンダラ』のような読み方を『ぎなた読み』というということを皆さんご存じでしたか?
Wikipedia によると、「ぎなた読み(ぎなたよみ)は、日本語において、語句の区切りを間違えて読むこと。弁慶読みともいう」だそうです。つまり、「弁慶がなぎなたを持って」という一文を読むのに、本来は「弁慶が、なぎなたを持って」と読むべきところを「弁慶がな、ぎなたを持って」と読むというもの。
国語教師の息子として生まれたわたしは、幼少のころからしっかり国語教育を受けてきたので、こんな読み間違いは絶対にしない自信があります。それが自慢でしたが、世の中、こんな読み間違いして皆で大笑いする方がはるかに楽しいし、それでコンダラのように呼び名を変えてしまう・・・それはそれなりに奥深い人生を送れたかもしれないな、と思ったりします。
Wikipedia読んでいたら、つい笑うものばかり。ある意味、秀逸ですね。
PS)ちなみに、巨人の星の主題歌が流れている時のオープニング画面には星飛雄馬がコンダラをひっぱている場面なんて全くでてこないんだそうですね(笑)
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