« 肘で突く | トップページ | 太ももデブ »

自信

一年前にここで披露した中学時代の作文を読んで、中学時代の同級生から、「あなたは物静かでおだやかな性格だと思い込んでいたから、とても驚いた」という感想をもらいました。たしかに、大声で怒鳴ったりすることもなければ友人に暴力を振るうこともほとんどなかったな、と思います。

でもそれは、一言で云えば『自分に自信が持てなかったから』ということになりましょうか。中学校には入学試験を受けて入学しました。地方都市だとはいえ街中の中学で、県内あちこちから集まっていましたが半分は小学校から街中に住んでいる子たち。わたしのような田舎者が知り合いが一人もいない環境の中で生き延びるには、静かに目立たないようにすることしかありません。

地元の小学生のときにはまずまずエリートで、それでいて陰で同級生をいじめる陰湿さも兼ね備え、親や祖母の金を盗んだりしていたブラック履歴がある少年だとは誰ひとり知らないであろう環境の中に投げ込まれましたから。それでも,徐々に環境に慣れ、部活動を通して友人もでき、いじめられたりいじめたりの新しい裏履歴も更新されるようになりましたが、結局中学卒業まで自分に自信を持つことは一度もありませんでした。運動にしても勉強にしても、周りには自分よりはるかに優れた人ばかりいたからです。高校3年間はさらにダメでした。どんどん凡人へ、いや凡人以下の自分に落ちていく実感に悩まされました。自分の人生の中で一番戻りたくない時代です。運動や勉強だけでなく、考え方や行動もみんなが大人に見えてきて、自分が見たことも聞いたこともない大人の世界の会話をしていて、自分の情けない毎日に萎むばかりの日々だった気がします。

きっと、現代社会の若者の中にも、わたし以上に自己否定で生きている若者がたくさんいることでしょう。存在の意味があるとかないとか、毎日そんなことばかり考えている若者が。そんな彼らが何十年後かに同窓会で友人に会ったとき、自分が考えていたほど周りは自分のことを疎遠に感じていなかったことを教えられることでしょう。「自分はどうせ外様(とざま)だから」なんていじけて考えていたこと自体に驚かれてしまったり、「何云ってんの? あの当時からずっと普通に友だちだったろ」とか云われて、肩すかし食らわされたり。 ま、そうは云っても今が渦中の子たちには何も聞こえますまい。それどころじゃないのだから・・・とりあえず、必死に乗り越えましょう。目立たないように、できるだけ静かに。

 

 

|

« 肘で突く | トップページ | 太ももデブ »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 肘で突く | トップページ | 太ももデブ »